公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.121:類似事例:加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No. 121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ る消化管異物の類似事例 1)

タイトル加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No. 121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ
る消化管異物の類似事例 1)
事例_基本情報年齢:0 歳 10 か月 性別:男児 体重:10kg 身長:75cm
事例_家族構成母、父、兄、本児
事例_発達・既往歴つかまり立ち可能、独り立ちは未
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
加熱式タバコ 金属片内蔵タバコスティック
原因対象物
_入手経路 使用状況
母は加熱式タバコを使用しており、吸い終わったタバコスティッ
クはタバコスティック製品の箱に入れている。普段は居間のテー
ブルではなく別の場所に保管している。
臨床診断名タバコ誤飲、金属片誤飲
医療費入院 93,940 円
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
母とともに寝室で就寝していた。寝室は、ワンフロアで居間に続
いている。居間のテーブル(高さ約 40cm)に置いてあったタバコス
ティックの箱に吸い終わったタバコスティックも入っていた。
発生状況
_発生時刻
2022 年 1 月 X 日 (金) 午前 4 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
午前 4 時 40 分ごろに寝室で睡眠中の母が、足元で児が啼泣して
いることに気づいた。その際に、児の近くにタバコスティックの
紙を伴う嘔吐痕があり、寝室の隣にある居間のテーブルに置いて
あったタバコスティックの箱から吸殻が 3-4 本無くなっていた。
本児が誤飲したことが予測され、顔色不良である様に見えたので
救急電話相談窓口に相談したのちに午前 5 時頃に救急要請をし
た。医療機関への搬送中に救急車内で嘔吐を認めた。
治療経過と予後午前 5 時 40 分に受診、活気は良好で消化器症状や意識障害は認め
なかった。誤飲を疑われたタバコスティックには金属片が含まれ
ていたので、胸腹部 X 線撮像を行い、胃内に 12mm×4mm 大の
金属片を疑う像を確認した。嘔吐症状を認めたことと、金属片に
よる合併症のリスクも考えて入院して経過観察した。金属片は排
出されていなかったが無症状であることを確認して X+1 日に退院
した。腹部症状などが出現した際には再診を指示していたが、そ
の後の受診はなかった。
キーワード加熱式タバコ、金属片内蔵タバコスティック、誤飲、消化管異物