公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.116:類似事例:ビーズ玩具による鼻腔異物(No.116 ビーズ玩具による外耳道異物・鼓膜穿孔の類似事例 1)

タイトルビーズ玩具による鼻腔異物(No.116 ビーズ玩具による外耳道異物・鼓膜穿孔の類似事例 1)
事例_基本情報年齢:2 歳 7 か月 性別:女児 体重:12kg 身長:88cm
事例_家族構成父、母、姉(4歳)
事例_発達・既往歴なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
ポリビニルアルコール製ビーズ玩具 (直径 5mm)
原因対象物
_入手経路 使用状況
親戚から姉の誕生日プレゼントに中古品を貰った。
事故当日が初めての使用
臨床診断名両鼻腔異物
医療費外来 17,680 円
発生状況
_発生場所
自宅リビング
発生状況
_周囲の人・状況
目撃なし
発生状況
_発生時刻
2021 年 5 月 X 日 (水) 午後 4〜6 時
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
午後 4 時に本児がリビングの床に座り一人で違うおもちゃで遊ん
でいた。同室の机で母と姉はビーズで遊んでいた。午後 5 時にビ
ーズを片付け児の手の届かないところにしまった。午後 6 時に母
が本児の鼻汁がピンク色であることに気づいた。本児に問うと
「2つ」と言ったので、鼻腔異物を疑い午後 8 時に医療機関を受
診した。異物を挿入した瞬間は誰も目撃していない。
治療経過と予後午後 8 時に救急外来を受診した。救急外来医師により左右の鼻腔
に1つずつビーズを目視で確認した。一部溶解し鼻腔より突出し
ていたため、一部を鑷子で把持し両鼻腔異物を摘出した。摘出後
再度鼻腔を確認すると右鼻腔にもう一つビーズ(3つ目)を確認
し、奥であったため鼻用鑷子に変えて摘出できた。摘出したビー
ズはいずれも変形しており、柔らかく、粘着性があった(図)。鼻出
血などの合併症はなく同日帰宅とし、X+5 日後に本児宅に電話を
して、合併症なく経過していることを確認した。
キーワードポリビニルアルコール、ビーズ玩具、鼻腔異物