公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.106:類似事例:パラフィンオイルの誤飲(No.106 アロマディフューザーの液を誤嚥したことによる化学 性肺炎の類似事例 4)○

タイトルパラフィンオイルの誤飲(No.106 アロマディフューザーの液を誤嚥したことによる化学
性肺炎の類似事例 4)○
事例_基本情報年齢:10 歳 1 か月 性別:男児 体重:49 kg
事例_家族構成外国ルーツ(ブラジル系)の家庭。母方祖父、母、長男、次男、
三男、四男、長女の 7 人家族。(次男から四男のどの属性に本児
が属するかは確認できず)
事例_発達・既往歴遺伝性疾患で知的障害あり
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
ランタン用パラフィンオイル 500 mL
原因対象物
_入手経路 使用状況
パラフィンオイルは黄色、無臭でペットボトル容器の製品であっ
た。キャンプのランタン用に購入し、普段は自宅倉庫で管理し、
使用頻度は年 1-2 回程度であった。100 mL 程度残量があり蓋は
閉まっていた。
臨床診断名パラフィンオイル誤飲
医療費外来 9,600 円
発生状況
_発生場所
自家用車内、助手席の後方
発生状況
_周囲の人・状況
本児は助手席の後ろの座席におり、母は他のきょうだいを車に乗
せようとしていた。
発生状況
_発生時刻
2024 年 7 月 X 日 (月) 午前 9 時 0 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
パラフィンオイルは普段、家の倉庫に保管しているが引越しの
作業中で車に積んでいた。他の兄弟を車に乗せるために母が車
から離れたところ、ペットボトル内に約 100 mL 残っていたパ
ラフィンオイルがなくなっており、本児の服にも液体が付着し
ていた。誤飲を考え、医療機関 A の救急外来を受診した。
治療経過と予後病院受診時のバイタルサインは、体温 37.4 度、SpO2 95 %(室
内気)、血圧 98/70 mmHg と安定していた。意識清明、活気良好
で、呼吸障害は無かったものの咳嗽があったため、化学性肺炎の
精査目的に胸部 X 線検査を施行した。胸部 X 線検査で明らかな
肺炎像は無く、翌日に再診の方針とした。帰宅後に嘔吐が 2 回
あったが、以降は嘔吐や咳嗽の症状なく経過し、X+1 日の胸部 X
線検査でも異常所見を認めなかったため終診、症状出現時再診と
した。
キーワードパラフィンオイル、有機化合物、誤飲 、化学性肺炎