公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.102:類似事例:キャスターボード使用中の転倒による頭部外傷(No.102 キャスターボード使用中の転倒に よる外傷の類似事例 2)

タイトルキャスターボード使用中の転倒による頭部外傷(No.102 キャスターボード使用中の転倒に
よる外傷の類似事例 2)
事例_基本情報年齢:10 歳 0 か月 性別:男児 体重:31kg 身長:138cm
事例_家族構成父、母、弟(6 歳)
事例_発達・既往歴正常、特記すべき既往歴なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
キャスターボード
原因対象物
_入手経路 使用状況
受傷の 10 日前に購入したばかりで、まだ乗り慣れていなかった。
臨床診断名急性硬膜外血腫、右側頭骨骨折
医療費入院 2,674,510 円 外来 3,660 円
発生状況
_発生場所
キャンプ場内の駐車場(緩やかな坂道)
発生状況
_周囲の人・状況
母親が近くにいたが、受傷した瞬間は目撃していない。
発生状況
_発生時刻
2021 年 5 月 X 日 (日) 午前 11 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
キャンプ終了後、駐車場内の緩やかな下り坂でキャスターボード
に乗っていたところ、転倒した。ヘルメットは装着していなかっ
た。痛みで啼泣し、近くにいた母親に転んだことを自ら伝えた。
少しぼんやりしていたが、受け答えは可能だった。直後から悪
心・嘔吐があり、午後1時頃自家用車で医療機関 A を救急受診し
た。
治療経過と予後医療機関 A で急性硬膜外血腫と診断され、午後3時に医療機関 B
へ緊急搬送された。転院時点でのバイタルサインは、血圧
114/73mmHg、心拍数 74 回/分、呼吸数 22 回/分で、発熱はなく、
意識レベルは GCS 14 点(E3V5M6)であった。身体所見では、
右側頭部に擦過傷があり、右眼周囲が著明に腫脹しパンダの眼徴
候を認めた。
転院後に再検した頭部単純 CT 検査で正中偏位(midline shift)を
認めたため、午後4時半過ぎより緊急開頭血腫除去術を施行した。
術後は小児集中治療室に入室して人工呼吸管理を行い、X+1 日に
抜管した。X+2 日に一般病棟へ転棟し、計 11 日間の入院の後に
退院した。神経学的後遺症は認めていない。
キーワードキャスターボード、転倒、頭部外傷