公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.093:類似事例:加熱式加湿器による右手熱傷(No.93 スチーム式加湿器による背部熱傷の類似事例 5)

タイトル加熱式加湿器による右手熱傷(No.93 スチーム式加湿器による背部熱傷の類似事例 5)
事例_基本情報年齢:0 歳 10 か月 性別:男児 体重:8.9kg
事例_家族構成父、母、本児
事例_発達・既往歴既往歴:なし 発達歴:つかまり立ち
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
加熱式加湿器 (2021 年製)
高さ 22.8 cm×幅 11.8 cm×奥行 21.5 cm タンク容量 1.3L【図 1】
原因対象物
_入手経路 使用状況
2023 年 2 月頃にインターネットで購入
2 週間前から寝室の子どもの手の届かない棚に置いて使用を開始
した。2 日前から本児が風邪をひいていたため、寝室の床に置いて
使用するようになった【図 2】。ベッドと加湿器の高さは同じくら
いで 30cm ほどだった。いつも加湿器は、午後 11:00 ごろに出し、
午前 6:00 ごろには片付けていたが、当日は出したままになってい
た。
臨床診断名右手熱傷
医療費外来 12,010 円
発生状況
_発生場所
自宅寝室
発生状況
_周囲の人・状況
寝室には母と本児がいた。父は別の部屋にいた。
発生状況
_発生時刻
2023 年 11 月 X 日 (日) 午前 6 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
11 月 X 日 ベッドでは母と本児が一緒に寝ており、本児は加
湿器のある側で寝ていた。午前 6:00 ごろ哺乳した。午前 6:30 ご
ろ母が哺乳後の片付けをしようと目を離したときに、本児の「あ
ー」という泣き声が聞こえた。本児の方を見たところ、ベッドの
足元に置いてある加湿器の蒸気に本児が手を当てていた。2-3 秒
で母親が本児の手を蒸気から離し、保冷剤で 20 分ほど冷やし
た。#8000 などに電話し、受診するかどうか迷っていたが、心配
になり午前 12:00 ごろに A 医療機関の救急外来を受診した。
治療経過と予後(X 日) 本児の全身状態は良好で、バイタルサインの異常はなか
った。右手の小指、薬指の掌側に発赤があり、Ⅰ度熱傷が疑われ
た。ステロイド軟膏を塗布して翌日再診となった。(X+1 日) 再診
では発赤は改善し、新たに水疱形成は認めなかった。事故予防指
導を実施し、終診となった。
キーワード加熱式加湿器、スチーム式加湿器、加湿器、熱傷