公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.082:類似事例:市販外用薬の誤飲(No.82 一般用医薬品(外用薬)に含まれているカンフル(樟脳)の誤飲 による中毒の類似事例 1)

タイトル市販外用薬の誤飲(No.82 一般用医薬品(外用薬)に含まれているカンフル(樟脳)の誤飲
による中毒の類似事例 1)
事例_基本情報年齢:1 歳 0 か月 性別:男児 体重:11.4kg 身長:78.5cm
事例_家族構成父、母、本児
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
市販外用薬、鼻づまり改善薬(チューブに入ったクリーム,内容量
50 g カンフル入り)
原因対象物
_入手経路 使用状況
1 週間前に購入し毎日使用していた。発生当日には半分程度になっ
ていた。
臨床診断名薬物誤飲
医療費入院 11,680 円 外来 2,900 円
発生状況
_発生場所
自宅の寝室
発生状況
_周囲の人・状況
母と本児のみ
発生状況
_発生時刻
2021 年 2 月 X 日 (火) 午後 9 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
母が本児の背中にチューブの中のクリームを塗り、次に胸に塗ろ
うとして、母は自分の指に 1~2cm クリームをとった。その後、母
は一旦ふたを軽く閉めて床に置いた。チューブの置き場所は、本
児のすぐ横であった。母が本児の胸にクリームを塗り終わって、
自分の指を拭こうとしていたら、チューブを持って口に含んでい
る本児に気づいた。口の周りやチューブにもクリームがべったり
ついていた。本児の顔は真っ赤になり、口唇チアノーゼが出現し
たため、母が児を連れて医療機関に向かった。病院へ向かう途中、
本児は嘔気を伴っていたが、嘔吐はしなかった。容器込みの残り
の重さは 38g であり、元々半分程度使用済だったことを考えると、
口に含んだのは多くても 5g 程度と思われた。母の話では、フタが
壊れていたわけではなく、閉め方が不十分であったとのことだっ
た。
治療経過と予後午後 10 時 10 分に医療機関を受診。受診時は活気良好で、顔色や
全身状態に問題なく、意識も清明であった。バイタルサインは
SpO2 98%、HR 108 回/分 BP 98/52mmHg 体温 37.2 度であっ
た。経過観察目的に入院となったが、特に異常なく翌日退院した。
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