公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.024 しつけ箸による刺傷

タイトルNo. 24 しつけ箸による刺傷
事例年齢:4 歳 5 か月  性:男  体重:15.5kg
傷害の種類刺傷
原因対象物しつけ箸
臨床診断名下顎部刺傷
医療費
発生状況
_発生場所
自宅
発生状況
_周囲の人・状況
父,母とともに夕食を食べ終え,本児は食卓を離れてパソコン用の回転する椅子に座り,
椅子をぐるぐる回して遊んでいた.椅子には肘かけはついていない.この椅子は購入した
ばかりであった.
発生状況
_発生時刻
2011 年 6 月 18 日(土) 午後 8 時頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
児は「しつけ箸」(写真 1)を持ったまま椅子に座っていたが,母親は気づかなかった.椅
子をぐるぐる回しているうちにバランスを崩し,本人の右側に転落,右手を床につくかた
ちで床に落ちた.頭も顔も打っていないようであった.
右手にしつけ箸を持ち,3 本の指が箸のリングにしっかりとはまっていた(写真 2).受傷
直後,下顎中央にしつけ箸の先が刺さり,抜けた.かなりの出血が認められた.タオルを
当てて止血し,患部をみるとぱっくり穴が開いていた.刺傷部位には穴が 2 つ認められた
ので,2 本刺さったと思われた(写真 3).
治療経過と予後土曜日の夜のため,救急医療を行っている医療機関を捜して受診した.傷の深さはそれほ
ど深くないため,テーピングを行ったが固定がうまくいかず,2 針縫合した.毎日受診し,
合計 11 日間,消毒のために通院した.顎部や口腔内に機能障害は認められなかった.
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