No.074:類似事例:ブルーレイディスクケースの誤嚥による声門下異物(No. 74 ビーズ型芳香消臭脱臭剤の誤 嚥による気道異物の類似事例 2))
| タイトル | ブルーレイディスクケースの誤嚥による声門下異物(No. 74 ビーズ型芳香消臭脱臭剤の誤 嚥による気道異物の類似事例 2)) |
| 事例 | 年齢:1 歳 5 か月 性別:男児 体重:7.5kg 身長:80 ㎝ |
| 傷害の種類 | 誤嚥 |
| 原因対象物 | ブルーレイディスクケースの一部(図 1) |
| 臨床診断名 | 声門下異物 |
| 医療費 | 2,654,168 円 |
| 発生状況 _発生場所 | 自宅 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 家族の目の前・団欒中 |
| 発生状況 _発生時刻 | 2019 年 12 月X日(日) 午後 7 時頃 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | ブルーレイディスクは普段キャビネットに保管していた。2019 年 12 月 X 日午後 7 時頃、保管していたキャビネットが開けられ、患児がブルー レイケースをかじっているのを父親が発見した。本児が咳嗽し始めたこ と、ケースの一部が破損しているのに父親が気付いたことから、患児の 口腔内にケースの一部があるのではないかと考え、父親が手で児の口の 中から取り出そうとしたが、触感では異物をかえって押し込んでしまっ た印象とのことであった。医療機関 A を受診したが、咳も落ち着いてお り、口腔内視診を行い異常なしと判断されて帰宅した。帰宅途中から喘 鳴が出現し、症状持続したため、X+1 日午前 8 時半すぎに医療機関 B を受診した。受診時、SPO2 低下はないものの、頻呼吸や陥没呼吸、呼吸 音減弱、顔色不良を認めた。クループと考えアドレナリン吸入を行った が症状改善せず、上気道狭窄による呼吸不全と判断し、気管挿管する方 針になった。挿管中、声門下で抵抗があり、ようやく 2.5mm カフなし チューブを挿管することができた(同日午前 9 時 20 分頃)。挿管に伴い SpO2 低下(70%台まで)がみられたが一時的で、徐脈の出現もみられ なかった。しかし、気管挿管後も 70cmH2O 以上の陽圧がないと胸郭挙 上せず換気に難渋した。頸部から胸部にかけての CT 検査を行い、気管 チューブ直下に気道異物を認めた(図 2)。同日午前 10 時半すぎに、気 管切開による気道異物除去のため、高次医療機関へ搬送された。 |
| 治療経過と予後 | X+1 日午後 2 時すぎから緊急気管切開術、声門下異物除去術が施行さ れた。気管カニューレ挿入し、小児集中治療室にて術後全身管理を行っ た。X+3 日に人工呼吸器を離脱した。X+4 日に気管カニューレ抜去を 行ったが、呼吸障害の出現はみられなかった。術後は喉頭ファイバース コピーにて定期的に気道狭窄の評価が行われ、一時的に声門下に白苔と 軽度浮腫を認めたのみで、その他の気道狭窄所見は認めなかった。気管 切開孔は自然閉鎖するのを待つ方針になった。発症 2 か月の時点で後遺 症は認めていない。 |
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