公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.074:類似事例:ビーズ型芳香消臭剤の誤飲 (No.74 ビーズ型芳香消臭脱臭剤の誤嚥による気道異物の類似事例 1)

タイトルビーズ型芳香消臭剤の誤飲
(No.74 ビーズ型芳香消臭脱臭剤の誤嚥による気道異物の類似事例 1)
事例年齢:1 歳 2 か月 性別:男児 体重:9.4 kg 身長:72.5 cm
傷害の種類誤飲
原因対象物ビーズ型芳香消臭剤 (部屋用)
臨床診断名異物誤飲
医療費197,990 円
発生状況
_発生場所
発生状況
_周囲の人・状況
発生状況
_発生時刻
2019 年 3 月 X 日(月) 午後 5 時 00 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
芳香消臭剤は1年ほど前に購入し、寝室(和室)の衣装ケース(高さ
150cm ほど、プラスチック製)の上に置いてあった。衣装ケースの上に
は、芳香消臭剤の他にかごが置いてあり、かごの中に服やタオルを入れ
ていた。また、それ以外にも衣料品などを置いており、それらに隠れて
いたため、芳香消臭剤を置いていたことも忘れていた。
誤飲当日、午後 3 時頃、昼寝のため床に敷いた布団で母が児を寝かし
つけていた。児は眠ったが、母も一緒に寝てしまった。父は夜勤前で児
より先に、児の隣で眠っていた。衣装ケースと布団は 50cm ほど離れて
いた。
午後 5 時頃、ガサガサという音で父が目覚め、音のする方向をみると
児が床にちらばった芳香消臭剤の粒を手で触っていた。すぐに母を起こ
し、母が児の口の匂いをかぐと、匂いがしたので誤飲を疑った。発見
時、児は機嫌よく粒を触っており、その後も嘔吐等の症状を認めなかっ
た。
粒は購入当初より小さくなり、また消臭剤パッケージの蓋の所在は不
明であった。衣装ケースの上に置いてあった衣料品などがずれていたこ
と、衣装ケースの引き出しが少し飛び出ていたことから、児が揺らした
と考えられた(普段から衣装ケースを揺らすことがあった)。
児の体にも匂いがついていたため、茶を飲ませた後に、シャワーで体
を洗い流した。シャワーの間に母が近所にいる曾祖父母に連絡し、駆け
つけた曽祖父が救急車を要請した。
治療経過と予後午後 6 時 20 分に当院へ搬入された。バイタルサインは、心拍数 140
bpm、血圧 112/66 mmHg、呼吸数 32 回/分、意識レベルは清明であっ
た。症状は認めなかったが、誤飲した量が不明であり、経過観察目的に
入院した。入院後、新たな症状の出現はなく、入院 2 日目に退院した。
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