公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.067:類似事例:医薬品(アレンドロン酸)の誤飲(No.67 医薬品の誤飲による中毒の類似事例1)

タイトル医薬品(アレンドロン酸)の誤飲(No.67 医薬品の誤飲による中毒の類似事例1)
事例年齢:3 歳 0 か月 性別:男児 体重: 13.9kg
傷害の種類薬物誤飲
原因対象物アレンドロン酸(骨粗鬆症治療薬。週 1 回、1 回の投与は 1 錠)
臨床診断名薬物誤飲
医療費8,460 円
発生状況
_発生場所
自宅居間
発生状況
_周囲の人・状況
祖父母、母親
発生状況
_発生時刻
2017 年 2 月 10 日 午後 4 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
テレビの裏の子どもの目が届かないところ(高さ=130~140cm)に、本薬剤を
PTP(Press Through Pack)包装のまま保管してあった。本児が食卓の椅子(座
面の高さ=40~50cm)を自分で運び、その上にのぼり、薬剤を取り出した模様。
家人が気付いたときは PTP 包装が 3 錠分破れており、周囲に薬がなく、子ども
の口内にもすでになかった。
治療経過と予後午後 4 時 56 分に医療機関に到着。胃洗浄は当該薬物が食道穿孔の危険性を高め
ることが報告されているために実施しなかった。吸収阻害及び消化管粘膜保護
のために、酸化マグネシウム及び牛乳を摂取させた。その後家族の希望もあり、
本児に特に症状を認めなかったこともあり、帰宅した。誤飲後 5 日目と半年後
に外来で骨代謝マーカーを測定する予定である。
本剤は週 1 回、1 回に 1 錠の内服で良い薬剤だが、昨今投与回数が月〜年単位
になっている薬剤もあるため、より一層誤飲を防ぐ手段を講じる必要がある。
なお誤飲後 5 日目に測定した骨代謝マーカーは以下の通りであった。
骨形成マーカー:骨型アルカリフォスファターゼ=50.7U/L
骨吸収マーカー:血清NTX=26.3nmolBCE/L
キーワード