No.021 室内用ブランコの部品による頭蓋内損傷
| タイトル | No. 21 室内用ブランコの部品による頭蓋内損傷 |
| 事例 | 年齢:3 歳 0 か月 性:女 |
| 傷害の種類 | 眼球・頭部外傷 |
| 原因対象物 | アンパンマンのブランコパーク DX (写真 1)W1,850 × H1,100 × D1,250 |
| 臨床診断名 | 眼球結膜裂傷,頭蓋内異物,外傷性脳室内出血 症候性てんかん,尿崩症,運動性失語 |
| 医療費 | |
| 発生状況 _発生場所 | 自宅 2 階の子ども部屋 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 姉(4 歳)と,弟(1 歳)と遊んでいた.周囲に大人はおらず,母・祖父が 3 階にいた. |
| 発生状況 _発生時刻 | 2010 年 7 月 19 日 午後 3 時半 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 室内用遊具(ジャングルジム,滑り台,ブランコが一体となったもの)で遊んでいた.ブラ ンコを支える棒の両端に 17cm くらいの金属製の棒が差し込まれており,これは高さ調整の ために固定されておらず,子供でも容易に引き抜ける状態であった.兄弟で遊んでいたとき に,児の右眼球に棒が刺さり,姉が引き抜こうとしたが完全には抜けず,弟が 3 階の母を呼 びに行った.どうして刺さったかは目撃者がおらず,不明であった. |
| 治療経過と予後 | 救急車にて当院に搬送となった.来院時,泣き叫んでいたが,意識はクリアであった.頭部 CT にて右眼窩から頭蓋底を貫通して金属棒が位置しており,また脳内を貫くように左頭頂 葉に高吸収域を認め,この部分に金属棒が刺さっていると推測した.救急外来で鎮静下に抜 去を試みたが出来ず,全身麻酔下に開頭術を施行し,ようやく抜去することができた(写真 2). 結果的には頭部 CT には写らなかったプラスチックの部分が引っかかっていたことが判明し た.手術翌日には抜管でき,翌々日には経口摂取も可能となった.受傷後 4 日目から高ナト リウム血症が出現し,尿崩症としてデスモプレッシンの点鼻等を施行しているが,いまだ安 定していない.また,受傷後 6 日目より全身性の痙攣が出現し,抗痙攣薬にてコントロール を施行している.現在は生命の危機は脱したが,運動性失語も見られ,今後の発達への影響 が懸念される. |
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