公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.064:類似事例:屋内用ジャングルジムによる小陰唇外傷(No.64 女児の会陰部外傷の類似事例 3)

タイトル屋内用ジャングルジムによる小陰唇外傷(No.64 女児の会陰部外傷の類似事例 3)
事例_基本情報年齢:3 歳 4 か月 性別:女児 体重:13.6kg 身長:93.5cm
事例_家族構成5 人家族:父、母、兄(6 歳)、本児、弟(6 か月)
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
屋内用組み立て式ジャングルジム(プラスチック製)
対象年齢:2〜5 歳 重量制限:25kg
3 段のジャングルジムに、ステップ(踏むと音の鳴る階段)・すべ
り台・鉄棒・ブランコが取り付けられる。全体の高さは 118cm、
ジャングルジム 1 段分が約 35cm。すべり台とステップはいずれ
も最下段の高さに取り付け可能。組み立てた状態で簡易的に折り
たたむことはできないタイプ。
原因対象物
_入手経路 使用状況
約 5 年前に購入
6 畳の和室を子供部屋として使用しており、そこに常設してほぼ毎
日使用していた。
臨床診断名右側小陰唇裂創(長さ 15 mm)
医療費外来 19,370 円
発生状況
_発生場所
自宅の子供部屋(6 畳の和室)
発生状況
_周囲の人・状況
兄と 2 人で遊んでいた。両親は本児を観察出来る範囲内にいなか
った。
発生状況
_発生時刻
2021 年 5 月 X 日 (土) 午前 11 時 30 分ごろ
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
兄と 2 人で、屋内用ジャングルジムで遊んでいた。本児がステ
ップではなくジャングルジムの最下段に直接足をかけて登ろうと
したところ、足を滑らせ、最下段の角部分(図 1)に会陰部をぶ
つけた(兄の証言より)。児が同部を痛がっていることを兄が母
親に報告し、その後ただちに医院 A を受診した。
治療経過と予後受診時、右側小陰唇部に長さ 15 mm ほどの裂創と出血を認めた。
膣口や外尿道口への合併損傷はなく、他部位の外傷も認めなかっ
た。創部を洗浄後、縫合止血処置を行った。翌日再診時、患部の汚
染・出血・疼痛はなかった。創部に外用剤を塗布した。同じような
処置を自宅でもするよう指導して、X+7 日の再診時に治癒を確認
した。
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