公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.064:類似事例:おもちゃによる肛門周囲裂創(No.064 女児の会陰部外傷の類似事例 2)

タイトルおもちゃによる肛門周囲裂創(No.064 女児の会陰部外傷の類似事例 2)
事例年齢:7 歳 8 か月 性別:男児 体重:32 kg 身長:不明
傷害の種類転倒
原因対象物カプセル自動販売機で入手した玩具
形:首長竜に似た形状
大きさ:(全体)直径 3.5 cm、高さ 6 cm、
(頭部)直径 1.5 cm、長さ 1.5 cm
素材:ポリプロピレン、硬さ:手の力では変形しない硬さ
使用方法:浴槽に浮かべて遊ぶ
臨床診断名肛門周囲裂創
医療費21,800 円
発生状況
_発生場所
自宅の浴室の洗い場
発生状況
_周囲の人・状況
浴室には一人で入っていた。母は屋内の別室にいた。
発生状況
_発生時刻
2020 年 6 月X日水曜日 午後 6 時頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
本児が一人で入浴中、洗い場で浴室用の椅子に座って体を洗っていた。
椅子から立ち上がる際に足を滑らせてしまい、椅子の前の床に置いてあ
った玩具の上に、臀部から乗ってしまった。本児が母を呼び、母が臀部
を確認したところ出血していたため、ガーゼで圧迫した。受傷から 1 時
間 30 分ほどで医療機関を受診した。
治療経過と予後来院時の診察で、肛門 12 時方向に縦 1.5 cm, 深さ 7~8 mm の裂創を
認めた。創部からの活動性出血は認めなかった。肛門直上の創部であっ
たので、創部の診察に加えて、肛門鏡を使用して直腸粘膜側からの観察
を小児外科医と行い、腸管への穿孔は無いことを確認した。創処置は、
局所皮下麻酔と生理食塩水での洗浄後に、皮下組織を 6 針縫合し、上皮
の縫合はせずにワセリン塗布とした。外来通院で経過観察とし、X+4 日
と X+9 日の再診時に感染の合併がないことを確認した。排便も問題な
く経過良好であり診療終了とした。
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