No.055:類似事例:強力マグネット 2 個の誤飲による咽頭異物 (No 55.プラスチック製シールの誤飲による咽頭異物の類似事例 2)
| タイトル | 強力マグネット 2 個の誤飲による咽頭異物 (No 55.プラスチック製シールの誤飲による咽頭異物の類似事例 2) |
| 事例 | 1 歳 7 か月 性別:女児 体重:9.0 kg 身長:90 cm |
| 傷害の種類 | 誤飲 |
| 原因対象物 | 強力マグネット(直径約 2mm の小球型。シリコン製磁気付きカッピン グマッサージ器の穴に埋め込まれており(図1)、容易に外すことができ る) |
| 臨床診断名 | 下咽頭異物 |
| 医療費 | 382,700 円(外来+入院) |
| 発生状況 _発生場所 | 自宅 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 母親と一緒 |
| 発生状況 _発生時刻 | 2019 年 9 月X日(金) 午後 9 時 30 分頃 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 上記時刻の数分前に、母親がマッサージ目的に購入した磁気付きカッピ ング器を、本児が舐めたり噛んだりしているところを目撃していた。そ の後、カッピング器の皮膚接着部に埋め込まれている小球型の磁石が2 つ無くなっていることに気が付いた。不機嫌、嚥下困難などの症状があ ったため、同日午後 11 時 30 分頃に医療機関 A を受診した。受付の職 員により、自然排泄が期待できるため経過観察および糞便の確認を勧め られ、医師の診察は受けなかった(異物の個数は確認されなかった)。そ の後も不機嫌、嚥下困難の症状が続くため、X+2 日に小児専門病院 B を受診した。X 線検査にて上気道異物の診断となり、高次医療機関 C に 搬送となった。 |
| 治療経過と予後 | 医療機関 C に来院時、気道狭窄症状は認めなかった。頸胸部 X 線検査 および喉頭ファイバースコピーにて、下咽頭(咽頭喉頭蓋ひだ)を挟み 込むように存在する球状の磁石 2 つを確認した(図2)。手術室に移動 後、麻酔科医による気管挿管が行われ、全身麻酔下に摘出術を施行した。 ビデオ喉頭鏡(McGRATH)で喉頭・下咽頭を観察すると、咽頭喉頭蓋 ひだを挟み込む磁石を明瞭に確認できた。鼻用鉗子の先端に磁石を付着 させて摘出した。異物除去後の咽頭喉頭蓋ひだには軽度の粘膜びらんを 認めたのみであった。術後経過に特に問題なく、摘出同日に退院となっ た。退院後の外来診療で異常所見を認めず、終診となった。 本事例は、カッピングマッサージ器に埋め込まれている小球型の磁石 (2mm 大)が別々の場所から合計 2 個外れ、本児が 2 個とも誤飲し、 誤飲した磁石が咽頭で接着して下咽頭異物となったと考えられた。 |
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