No.049:類似事例:ドーナツの誤嚥による窒息(No.49 ブドウの誤嚥による窒息の類似事例 3)
| タイトル | ドーナツの誤嚥による窒息(No.49 ブドウの誤嚥による窒息の類似事例 3) |
| 事例 | 年齢:1 歳 10 か月 性別:男児 体重:10kg 身長:83.3cm |
| 傷害の種類 | 窒息 |
| 原因対象物 | ドーナツ(最外の直径 9.5cm、内腔の直径 6cm) |
| 臨床診断名 | 窒息による心肺蘇生後 低酸素脳症 |
| 医療費 | 1,889,350 円 |
| 発生状況 _発生場所 | 自宅のリビング |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 両親と本人の 3 人暮らし。母は外出中で、父と 2 人で自宅にいた |
| 発生状況 _発生時刻 | 2020 年 1 月X日(月) 午後 0 時 10 分頃 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 本児は今までドーナツを食べたことはなかった。父が本児の面倒を見て おり、本児は父の膝の上で座っていた。父と向かい合うように座った状 態で本児がドーナツを食べたがったため、父がドーナツをあげた。本児 がドーナツをそのままかじって口に入れた際に、詰まるように咳き込ん だ。父がすぐに本児の背中を叩打し、口腔内からドーナツを掻き出そう としたが掻き出すことができず、本児は顔色不良になった。父が向かい の家に駆け込み、午後 0 時 12 分に救急要請した。父は一次救命処置講 習歴があり、救急要請後は救急隊到着までの 10 分程度、父が胸骨圧迫 を施行した。午後 0 時 20 分、救急隊現着時は PEA(無脈性電気活動) 波形であった。救急隊員による心肺蘇生を継続しながら、医療機関に搬 送された |
| 治療経過と予後 | 搬送途中の午後 0 時 30 分に心拍再開を確認した。午後 0 時 46 分病着 時、心拍は再開しており、脈拍数 155/分、血圧 80/55mmHg、呼吸数 38/分であった。救急外来で気管挿管を行なった際、喉頭鏡操作時に 2cm 大のドーナツ残渣を目視で声帯やや上方に確認したため、マギル鉗子を 使用して摘出した。集中治療室へ入室し、循環作動薬などの蘇生後管理 を開始した。同日よりけいれん重積発作が出現し、抗てんかん薬を開始 した。呼吸状態の安定に伴い、入院 9 日目に抜管し、入院 11 日目に循 環状態も安定した。脳波は平坦であったが ABR(聴性脳幹反応)は残存 しており、脳幹機能は保たれていると判断した。同日施行した頭部 CT では、びまん性の脳浮腫、皮髄境界・脳溝の不明瞭化、大脳実質の吸収 値低下を認め、低酸素脳症に矛盾しない所見であった。入院 13 日目に 一般病棟へ移床した。自然気道で呼吸は保たれていたものの、嚥下困難 のため経鼻栄養が継続され、入院 40 日目にリハビリ施設へ転院した。 |
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