公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.045:類似事例:離乳食(里芋)の誤嚥 (No.45 ベビーフード(大豆)の誤嚥による気道異物の類似事例 1)

タイトル離乳食(里芋)の誤嚥 (No.45 ベビーフード(大豆)の誤嚥による気道異物の類似事例 1)
事例年齢:0 歳 10 か月 性別:男児 体重:8.6 kg 身長:68 cm
傷害の種類誤嚥
原因対象物保育園での離乳食、根菜類
臨床診断名左気管支異物
医療費887,300 円
発生状況
_発生場所
保育園
発生状況
_周囲の人・状況
保育士
発生状況
_発生時刻
2015 年 2 月 X 日(月) 午前 11 時 40 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
保育園で、保育士が昼の離乳食(里芋を煮たもの)を食べさせていたところ、咳を
しはじめた。チアノーゼ気味になったが速やかに改善した。12 時 15 分にミル
クを飲んでいたところ、咳など誤嚥を疑わせる様子がない状態でチアノーゼが
出現した。14 時に近隣の医療機関で診察を受けたところ、誤嚥が疑われた。総
合病院で胸部 CT 検査が実施され、左気管支異物と診断され、高次医療機関に
救急搬送された。
治療経過と予後医療機関へ搬送後、気管支異物に対して全身麻酔下にて異物摘出術を計画した。
全身麻酔導入中、酸素化不良となり、ただちに挿管管理を行ったが、酸素化を
維持することが困難であったため、軟性気管支鏡による観察および吸引を直ち
に行った。
左主気管支に異物(里芋の一部)を認め、軟性気管支鏡下に異物を摘出した(図
1, 2)。
術直後の胸部単純 X 線写真では、左上葉に無気肺を認めた。
気管挿管のまま ICU での呼吸管理を行い、抗菌薬治療を行った。
術後 3 日目に抜管。術後 8 日目に経過良好であったため、自宅へ退院となった。
退院後、再発を認めなかった。
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