公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.041:類似事例:抱っこ紐からの転落による頭部外傷(No.41 抱っこ紐からの転落による頭部外傷の類似事例5)

タイトル抱っこ紐からの転落による頭部外傷(No.41 抱っこ紐からの転落による頭部外傷の類似事例5)
事例年齢:3 か月 性別:男児 体重:3.67kg 身長:55.0cm
傷害の種類転落
原因対象物抱っこ紐(ベビーキャリア+インファントインサート)
臨床診断名右頭頂骨骨折、急性硬膜外血腫、帽状腱膜下血腫
医療費295,790 円
発生状況
_発生場所
自宅のトイレ
発生状況
_周囲の人・状況
児をインファントインサートに入れて、父がそのインサートをおさめた状態で
ベビーキャリアを肩にかけていた。
発生状況
_発生時刻
2018 年 2 月 15 日 午後 8 時 40 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
身長 184 ㎝の父親が、児をインファントインサートに入れ、そのインサートを
おさめた状態でベビーキャリアを肩から掛けていた。父親がトイレに行った際
に、ベビーキャリアの腰ベルトを外し、便座に腰かけた。その後、腰ベルトを
外したまま立ち上がったところ、インファントインサートごとおよそ 1mの高さ
から転落した。本児は右側頭部側から直接床に転落した。直後に児は大きく啼
泣し、右頭部が腫れてきたため、自家用車で来院した。
治療経過と予後来院時、バイタルは体温:37.0℃、脈拍数:178 回/分、酸素飽和度:98%(大
気下)であった。右側頭部が膨隆しており、触ると痛がる様子が見られていた。
頭部 CT 検査を行い、打撲部位に頭蓋骨骨折・急性硬膜外血腫が見られたため、
経過観察目的に入院した。
受傷3時間後に再度 CT 検査を行ったが、血腫の増大は見られず、受傷10時
間後の CT 検査では血腫は消退傾向であった。その後も全身状態は良好であり、
2 月 19 日に退院した。退院後、症状・後遺症はなく、受傷 3 か月後の CT 検査
では、血腫は縮小・消退傾向、骨折は癒合傾向にあった。
なお本児は双胎第2子。29 週 1 日で出生(出征時体重 1234g)。出生後は特記
すべき基礎疾患を指摘されていない
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