No.035:類似事例:太陽光で熱せられたベランダでの足底部熱傷(No.35 太陽光で熱せられた床面の鉄板によ る手掌部熱傷の類似事例2)
| タイトル | 太陽光で熱せられたベランダでの足底部熱傷(No.35 太陽光で熱せられた床面の鉄板によ る手掌部熱傷の類似事例2) |
| 事例 | 年齢:1 歳 2 か月 性別:女児 体重:9.4kg 身長:73cm |
| 傷害の種類 | 熱傷 |
| 原因対象物 | ベランダ |
| 臨床診断名 | 両足底第 2 度熱傷 |
| 医療費 | 331,930 円 |
| 発生状況 _発生場所 | |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | |
| 発生状況 _発生時刻 | 2018 年 6 月 X 日(土) 午前 11 時 40 分 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 本児の発達は年齢相当で、独歩ができるようになっていた。自宅(一軒家)の 2 階にベランダがあり、ベランダの多くはコンクリートで防水塗装がされていた (出入り口付近の一部のみ人工芝)。夏場は南向きで日差しが強く、大人でもサ ンダルなしでは歩けないほど日照部分は熱くなるとのことだった(図 1)。当日 は、網戸を開けたままで部屋とベランダの間を児が自由に行き来できるように なっており、母は洗面所にいた。上記発生時刻に、本児の泣き声がしたので母 が見に行くと、本児はベランダにいて室内に手をついて入ろうとしているとこ ろであった。母は数分前に本児が部屋にいたことを確認していたが、その後に 一人でベランダに出たと考えられた。母は泣いている本児の両足底に発赤・水 疱形成を確認した。冷水で冷却後、保冷剤を児の足底にあてながら、すぐに医 療機関を受診した。 |
| 治療経過と予後 | 受診時、一部の足趾と両足底に緊満感のある水疱形成及び発赤を認めていたが (図 2)、趾間には発赤を認めなかった。その他全身に異常所見はなくバイタル サインも正常であった。水疱を破蓋・除去し、生理食塩液で洗浄後、白色ワセ リンを塗布した創傷保護材で被覆して開放性湿潤療法を開始した。湿潤療法を継 続し、外来で経過観察していた。受傷後 4 日目に発熱を認め、同日に再診した。 両足底及び足背の発赤・腫脹、浸出液の増加を認め、熱傷部位の感染が疑われ た(図 3)。同日より入院管理とし、抗菌薬の経静脈投与を開始した。創部につ いては、連日の洗浄及び皮膚潰瘍治療薬を併用し、抗菌薬入り軟膏を塗布した創 傷保護材で被覆して湿潤療法を継続した。入院 3 日目に解熱し、浸出液や発赤の 改善も認めたため、抗菌薬を終了した。入院 5 日目に退院した。その後は順調 に上皮化を認め、受傷後 63 日目に終診となった。 |
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