公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.017 ラムネ瓶の口による舌外傷

タイトルNo. 17 ラムネ瓶の口による舌外傷
事例年齢:8歳 性:女
傷害の種類舌のうっ血と腫脹
原因対象物ラムネ瓶
臨床診断名舌外傷
医療費
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
お祭りの縁日で買ったラムネを自宅に持ち帰り,リビングで一人で飲んでいた.
発生状況
_発生時刻
8月 31日 午前 10時頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
ラムネを飲み終え,舌を飲み口に付けて中の空気を吸い続けたところ,ビンに舌が吸着した.
これが面白くて吸い続けたところ,気がつくと舌がビンから抜けなくなった.母親に知らせ,
1時間余り悪戦苦闘したが抜けないため,当院救急外来を受診した.舌が抜けなくなって約
1時間後の受診であった.
治療経過と予後来院時,意識は清明,顔色も良好であった.バイタルサインでは,体温は 36.9℃,心拍数は 113
回 /分,呼吸数は 22回 /分,SpO2は 99%であった.舌が瓶の口から 2~ 3cm中に入っている
状態であった(写真 1).まずはじめに,ビンと舌のあいだにゾンデを挿入し,ビンの中の陰圧
の解除を試みた.それでも舌が抜けないため,サーフロを挿入してシリンジから空気を注入し
陽圧となるよう試みた.しかし,うまくいかず,さらにもう一本ゾンデを挿入し,キシロカイ
ンゼリーを注入してねじりながら引き抜いて(写真 2),抜去に成功した.処置時間は計 15分
を要した.抜去後の舌の先端部には,発赤,腫脹,内出血が認められた(写真 3).耳鼻科医に
も診察を依頼し,経過観察でよいというコメントがあり,帰宅した.
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