No.014:類似事例:容器の移し替えで発生したアルカリ性洗浄剤の誤飲による食道粘膜損傷 (No.14 容器の移し替えで発生したワックス剥離剤の誤飲による食道粘膜損傷の類似事例2)
| タイトル | 容器の移し替えで発生したアルカリ性洗浄剤の誤飲による食道粘膜損傷 (No.14 容器の移し替えで発生したワックス剥離剤の誤飲による食道粘膜損傷の類似事例2) |
| 事例 | 年齢:5 歳 5 か月 性別:女児 体重:16.6 kg 身長:105cm |
| 傷害の種類 | 誤飲 |
| 原因対象物 | アルカリ性洗剤(エアコン掃除用、独自に作製された水酸化カリウムと水酸化ナ トリウムの合剤) |
| 臨床診断名 | 腐食性食道炎、食道狭窄 |
| 医療費 | 875,310 円 |
| 発生状況 _発生場所 | |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | |
| 発生状況 _発生時刻 | 2017 年 8 月 5 日 午後 2 時 30 分 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 本児は特記すべき既往なく、発達発育歴も正常の児である。 知人からもらった非売品であるエアコン掃除用のアルカリ性洗剤が、ラベルをは がした空のペットボトル(500mL)に入れられ、床に置かれていた。洗剤は無色 透明で少し甘い匂いがするものだった。本児は、両親、兄弟と一緒に引っ越しの 片付けをしていた。作業中、本児が床に置いてあった洗剤を飲料水と間違えて一 口飲んでしまったようである。患児がむせ込んだため、本児の側にいた両親がそ れに気づき、すぐに口腔内のものを吐き出させた。数 mL 程度で血性ではなかっ た。その直後から嘔吐し、続けて腹痛が出現した。嘔吐と腹痛が持続したため、 誤飲から 1 時間後に医療機関を受診した。 |
| 治療経過と予後 | 受診時、本児の呼吸状態は安定しており、腹痛は軽度であった。同日に入院とし、 補液、抗菌薬加療を開始した。翌朝に腹痛は消失し、嘔吐症状も徐々に改善した ため、2 週間で退院となった。退院から 2 週間後に嘔吐症状が再燃し、かつ固形 物の嚥下が困難となったため、同病院を再診した。透視下食道造影検査で食道中 部から下部にかけて狭窄を認めた。内視鏡下食道バルーン拡張術を行った。その 2 週間後に再度、透視下食道バルーン拡張術を行い、本児の症状は消失した。今 後も外来で継続加療を行う予定である。 |
| キーワード |
