No.013:類似事例:リチウム電池の誤飲による食道粘膜損傷(No.13 リチウム電池の誤飲による食道粘膜損傷の類似事例1)
| タイトル | リチウム電池の誤飲による食道粘膜損傷(No.13 リチウム電池の誤飲による食道粘膜損傷の類似事例1) |
| 事例 | 年齢:4 歳 7 か月 性別:女 体重:18.4kg 身長:110.2 cm |
| 傷害の種類 | 誤飲 |
| 原因対象物 | ボタン式リチウム電池(CR2016) |
| 臨床診断名 | 食道・胃粘膜損傷 |
| 医療費 | 外来費 25,490 円 入院費 270,150 円 計 296,640 円 |
| 発生状況 _発生場所 | |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | |
| 発生状況 _発生時刻 | 2016 年 11 月 10 日 不明(午後 9 時 00 分〜午後 9 時 45 分の間と推定) |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 同日午後 5 時頃に父が電子体温計のリチウム電池を交換し、使用済みの電池を廃 棄用のビニール袋の中に入れ、キッチンにある高さ 100cm 弱程の棚上の手前に置 いていた。午後 8 時 30 分頃から午後 9 時頃まで児は夕食を問題なく摂取してい た。夕食までの児は普段と変わった様子はなかったが、詳細な行動は不明。 午後 9 時 45 分頃、居間にて児が啼泣しながら胸部痛を訴えたため、誤飲を疑っ て父がトイレで児の口に指を入れて催吐するも排出物は認めなかった。以降疼痛 の訴えはなくなったため経過をみていた。 その後、前述のリチウム電池がなくなっていることに父が気づき、誤飲の疑いの ため午後 10 時 20 分に病院を受診した。 |
| 治療経過と予後 | 病院受診時、呼吸困難感や胸痛、嚥下時痛は認めず、バイタルサインは安定して いた。胸腹部単純 X 線写真で胃内に直径 2cm 大の類円形の異物を確認し、全身 麻酔下での緊急内視鏡検査でリチウム電池を摘出した(写真 1,2)。摘出までに誤飲 後 4 時間程経過していた。食道下部に電池が停滞した際に生じたと考えられる粘 膜損傷を相対する二箇所に認めた(写真 3)。また、胃底部に食物残渣と電池を確認 し、摘出後の同部位に粘膜発赤を認めた(写真 4,5)。入院同日は絶飲食、補液管理 とした。穿孔を疑う所見はなかったため、覚醒後から経口摂取を開始した。疼痛 が生じることなく経口摂取可能であることを確認し、入院翌日に退院した。 |
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