No.003,011:類似事例:ガムボールの誤飲による窒息(No.3スーパーボールの誤飲による窒息の類似事例3,No.11スーパーボールの誤飲による窒息の類似事例1)
| タイトル | ガムボールの誤飲による窒息(No.3スーパーボールの誤飲による窒息の類似事例3,No.11スーパーボールの誤飲による窒息の類似事例1) |
| 事例 | 年齢:4歳5か月 性別:男児 体重:19kg 身長:102cm |
| 傷害の種類 | 窒息 |
| 原因対象物 | ガムボール(スーパーマーケットの小型自動販売機で購入した、直径約25mmの硬い球形のガム,図1) |
| 臨床診断名 | 窒息、急性肺損傷(陰圧性肺水腫)、誤嚥性肺炎 |
| 医療費 | 500,650円 |
| 発生状況 _発生場所 | |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | |
| 発生状況 _発生時刻 | 2018年6月X日(火) 午後6時10分 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 本児は、上記時刻に母とスーパーマーケットのエレベーターに乗った後、エ レベーター内でガムボール(図1)を口にいれ、飛び跳ねていた。エレベーター から降りようとした際に突然本児の動きが止まり、息苦しそうにもがき始めた。 母は、本児がガムボールにより窒息したと考え、すぐに背部叩打を行ったが ガムボールは排出されず、本児はそのまま意識消失した。すぐに母が周囲に助 けを求め胸骨圧迫を開始した。1分後に再度背部叩打したところ、異物が排出さ れた。本児は呼吸を再開し、意識も回復した。救急隊到着時、JCS(Japan Coma Scale)I-3、体温37.5℃、呼吸数32回/分、脈拍数120/min、血圧125/83mmHg、 SpO₂88%(room air)であった。医療機関へ緊急搬送された。尚、すぐにかけつけ た介助者のうち1人が医療関係者であり、脈の触知は確認されていたとのこと であった。 |
| 治療経過と予後 | 病院到着時、JVS I-1、体温36.8℃、呼吸数28回/分、脈拍数113/min、血圧 106/57mmHg、SpO₂100%(O₂ 6L/min)であった。顔面の溢血斑は認めなかったが、 多呼吸と低酸素血症があり、両肺野にcrackleを聴取した。胸部X線写真(図2) で両側肺野にびまん性の浸潤影を認め、窒息に伴う急性肺損傷(陰圧性肺水腫) と診断した。入院翌日に撮影したCT検査(図3)でも肺挫傷の所見は認め ず、肺水腫に矛盾しない所見であった。呼吸障害の程度は軽く、High-flow nasal cannulaでの管理を計4日間行い、呼吸状態は安定した。誤嚥性肺炎も併発し ていると考えられ、抗菌薬も併用し、1週間で退院した。退院時点で特に後遺症 は認めていない。 |
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