公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.144 エアコッキングガンのエジェクションポートに挟まれたことによる右示指指尖部外傷⃝

タイトルNo. 144 エアコッキングガンのエジェクションポートに挟まれたことによる右示指指尖部外傷⃝
事例_基本情報年齢:7 歳 8 か月  性別:男児  体重:23 kg
事例_家族構成父,母,兄(13 歳),妹(4 歳)
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
エアコッキングガン(対象年齢 10 歳以上)
全長 216 mm,重量 740 g
原因対象物
_入手経路 使用状況
兄がインターネット通販で購入
臨床診断名右示指外傷
医療費入院 なし  外来 12,420 円
発生状況
_発生場所
自宅
発生状況
_周囲の人・状況
父は出張中で不在.母は妹の世話をしていた.
発生状況
_発生時刻
2024 年 4 月 X 日(木)  午後 10 時 0 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
本児は 1 人で遊んでいた.母が激しい泣き声を聞き,駆けつけたところ,エアコッキングガ
ンのエジェクションポート(図 1)に右示指を挟まれている状態であった(図 2).母が,挟
まれた指を外そうとしたが困難であったため救急要請した.本児の話では,エアコッキング
ガンのエジェクションポートの奥にある Ball Bullet 弾(略称:BB 弾)が出てくる部分に指
を入れて奥を探っていたところ,誤ってトリガーを引いてしまい,指が挟まれたとのことで
あった.
治療経過と予後本児は,創部の確認を拒否して興奮状態であった.末梢静脈路確保およびミダゾラムの鼻腔
内投与を試みたものの体動が激しく,実施できなかったため,セボフルラン吸入により鎮静
した.処置中の激しい体動により,玩具から右示指が外れた.患部からの出血はなかった
が,指腹に一部浮腫様の白色変化を認め,爪部に陥凹を伴っており(図 3),翌日の外来で
の経過観察とした.翌日の診察では,右示指の圧痛と運動時痛を認めたため,X 線検査を実
施したが骨折を示す所見はみられなかった.1 か月後の再診では創部の疼痛は消失していた
ため,終診とした.
キーワードエアコッキングガン,エアソフトガン,指尖部外傷