No.129 未破裂コーンの誤嚥による窒息
| タイトル | No. 129 未破裂コーンの誤嚥による窒息 |
| 事例_基本情報 | 年齢:1 歳 9 か月 性別:女児 体重:13 kg 身長:80 cm |
| 事例_家族構成 | 父,母,本児 |
| 事例_発達・既往歴 | 特記事項なし |
| 傷害の種類 | |
| 原因対象物 _対象名称 | 未破裂コーン(サイズ:直径 6 mm 程度の球状) ポップコーン製造自動販売機(図 1)で製造された ポップコーンの総量:20 g |
| 原因対象物 _入手経路 使用状況 | ポップコーン製造自動販売機で購入した. |
| 臨床診断名 | 気道異物,窒息 |
| 医療費 | 入院 1,933,210 円 |
| 発生状況 _発生場所 | 大型商業施設のゲームセンター |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 本児はショッピングカートに乗り,そのショッピングカートを母が押していた.母子ともに 同じ方向をみていた.また父もそばにいた |
| 発生状況 _発生時刻 | 2022 年 12 月 X 日(土) 午後 4 時 40 分 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 午後 4 時 30 分,大型商業施設のポップコーン製造自動販売機からポップコーンを購入した. ポップコーンが入った容器(図 2)を本児自身が持ち,ショッピングカートに乗りながら自 由に摂取していた.両親ともに本児を常時見ていなかった.午後 4 時 40 分,ポップコーン の大部分を摂取し,本児は容器の底に残っていたポップコーンを食べようと容器を傾け一気 に摂取した.直後に本児がむせ込んだため,母親が本児の背部を叩打した.本児は未破裂 コーンを数個吐き出したが,間もなく顔色不良となり全身脱力し,反応が消失した.通りが かりの一般人により CPR が開始され,1 分後に反応が出現し救急要請となった. |
| 治療経過と予後 | 蘇生から約 1 時間後に医療機関に到着した.到着時のバイタルサインは体温 36.5℃,心拍数 172 bpm,血圧 90/27 mmHg,呼吸数 20~30/分程度,SpO2 99%(酸素マスク 8 L/分投 与),GCS E4V2M2 計 8 点であった.静脈血液ガス:pH 7.103,pCO2 74.8 mmHg,HCO3 - 17.7 と著明な呼吸性アシドーシスを認めた.気管挿管を施行した後も,右胸郭の動きは不良 であったが,ETCO2 50 mmHg 台に落ち着いた.胸部 CT にて右主気管支に 6 mm 程度の 異物を認めたため(図 3),気管支鏡検査を施行した.気管支鏡検査にて右主気管支に未破 裂コーンを確認し,バスケットカテーテル等で摘出を行った(図 4,5).摘出後は心停止後 症候群として5日間ICUにて全身管理を行い,その後一般病床でリハビリテーションを行っ た.徐々に発語と粗大運動の回復がみられ,退院前には病前と同様の様子に戻っていた.X +13 日に後遺症なく退院となった. |
| キーワード | 未破裂コーン,窒息,食べる時の行動 |
