公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.104 おむつ交換台からの墜落による前額部打撲

タイトルNo. 104 おむつ交換台からの墜落による前額部打撲
事例年齢:0 歳 6 か月  性別:女児  体重:6.5 kg  身長:不明
傷害の種類墜落
原因対象物おむつ交換台(折りたたみ式タイプ)
臨床診断名前額部打撲
医療費42,680 円
発生状況
_発生場所
飲食店の女子トイレ内に設置されていたおむつ交換台(展開後の高さは 90 cm 程度)
発生状況
_周囲の人・状況
同室内横の便座に兄(2 歳)が座って排便していた.
母親は,患児と兄の両者に注意を払う必要があった.
発生状況
_発生時刻
2020 年 9 月 X 日(日)午後 2 時 00 分 頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
上記時刻に,飲食店のトイレを兄弟と母親で使用した.兄が排便している隣で,母親が壁に
設置された折りたたみ式タイプのおむつ台を展開し,その上で患児のおむつ交換を行った.
おむつ台の安全ベルトを使用方法の表示通りに患児の腹部に装着した.おむつを交換し終わ
り,兄の世話もしようとして目を離した直後に,患児が寝返りをした.安全ベルトのプラス
チックバックルはロックされていたが,ベルト自体が伸びてしまい,患児はそのまますり抜
けて,おむつ台からトイレの床に墜落した.直後に母親が確認すると,腹臥位の状態で啼泣
していた.授乳はできたが,すぐに医療機関を受診した.おむつ台には柵やガードがない構
造だった(図 1).また,おむつ交換台もベルトも劣化や破損などはなかった.
治療経過と予後受診時,全身状態は安定しており,バイタルサインに異常を認めなかった.嘔吐,けいれ
ん,意識障害は認めなかったが,前額部に皮下血腫を認めた.高所から墜落したと判断し,
頭部 CT を撮影したが,骨折や頭蓋内出血を認めなかった.頭部以外の受傷部位はなく,腹
部超音波検査でも臓器損傷を疑う所見はなかった.
受傷した当日は自宅で経過観察とした.翌日の再受診時にも新たな症状の出現はなく,経過
は良好であった
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