No.097 ホウ酸団子の誤食による急性薬物中毒
| タイトル | No. 97 ホウ酸団子の誤食による急性薬物中毒 |
| 事例 | 年齢:1 歳 2 か月 性別:男児 体重:10 kg 身長:72 cm |
| 傷害の種類 | 薬物誤飲(誤食) |
| 原因対象物 | ホウ酸団子 |
| 臨床診断名 | 急性薬物中毒 |
| 医療費 | 8,134 円 |
| 発生状況 _発生場所 | 祖母宅の居間 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 祖母,母,姉と同じ部屋にいた. |
| 発生状況 _発生時刻 | 2020 年 6 月 X 日(水) 午後 4 時頃 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 傷害発生当日,祖母宅を訪問していたが,午後 4 時前に母親が帰宅の準備をしている間,約 5 分間本児から目を離した.午後 4 時頃,本児が口をもぐもぐさせていることに祖母が気づ いた.母親が口腔内を確認したところ,ゴギブリ対策用のホウ酸団子を確認したため,口腔 内容物を搔き出した上で救急要請した. ホウ酸団子は約 1 か月前に祖母により作成され,設置されていた.正確な組成は不明であっ た.約 5 cm×1 cm×1 mm の薄型長方形,白黄色であり,口の中から搔き出したものは合 計 4.5 cm×1 cm 相当となり,欠損は約 0.5 cm×1 cm 相当と推定された.高さ約 50 cm の テレビ台の上,テレビの後方に置かれており,本児がテレビの下から手を伸ばして掴んだと 推測された.祖母宅内には他にもホウ酸団子が複数個配置されていたが,本児が食べた物以 外になくなったホウ酸団子はなかった. |
| 治療経過と予後 | 医療機関搬送時のバイタルサインは心拍数 154 回/分,呼吸数 20 回/分,SpO2 100%(室内 気),体温 36.9℃,Japan Coma Scale(JCS)は 0 であった.診察すると,本児に活気はあ り,嘔吐や意識レベルの低下,けいれんなどの症状を認めなかった.また,気道・呼吸・循 環は保たれていた.嘔吐や下痢,意識障害やけいれん,顔色不良などの症状を認めた際は受 診するよう指示し,自宅で経過観察とした.また,事故予防指導を行った.翌日午後の電話 での安否確認を行ったが,帰宅後も症状を認めなかったため終診とした. |
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