公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.006 自転車のハンドルによる肝損傷

タイトルNo. 6 自転車のハンドルによる肝損傷
事例_基本情報
年齢:11歳 性:女
事例_家族構成
年齢:11歳 性:女
事例_発達・既往歴
年齢:11歳 性:女
傷害の種類打撲傷
原因対象物
_対象名称

自転車のハンドル
原因対象物
_入手経路 使用状況

自転車のハンドル
臨床診断名肝損傷
医療費
発生状況
_発生場所
道路の歩道上
発生状況
_周囲の人・状況
自転車に乗って走行中
発生状況
_発生時刻
春休み中,午前 8時 50分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
塾へ行くために自転車(いわゆるママチャリ)で歩道を中速度(約 15Km/時)で走って
いた.ハンドル(通常型)に掛けた傘が前輪スポークに引っかかって転倒し,左前腕を打
撲するとともに,右腹部をハンドルの先端で強打した.3時間後,腹痛が持続するため某
病院を受診し,腹部 CTにて肝損傷を指摘されて当院救命救急センターに搬送された.
治療経過と予後入院時現症は,脈拍数 82/分,血圧 132/76mmHg,呼吸数 20/分,SpO298%,体温 37.0℃,
意識清明(JCS0,GCS15),胸腹部エコーによる出血スクリーニング(FAST)では
異常がなかったが,腹部造影 CTにて中心性破裂型(Ib)の出血を伴う肝損傷(図 1)
を認めた.造影剤の漏出は無く,貧血の進行やショックバイタルも認められなかった
ため,輸血や TAE(経動脈性塞栓術),開腹止血は行わなかった.第 2病日にも貧血
の進行は認められなかったため保存的療法のみで 19日目に軽快退院した(図 2).
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