公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.063 加熱式タバコの誤飲_1

タイトルNo. 63 加熱式タバコの誤飲_1
事例年齢:0 歳 9 か月  性別:男  体重:8.4kg  身長:70cm
傷害の種類タバコ誤飲
原因対象物加熱式タバコ(加熱して使用するタバコ:1 本は約 2.5cm)
臨床診断名タバコ誤飲
医療費12,960 円
発生状況
_発生場所
自宅リビング
発生状況
_周囲の人・状況
発生状況
_発生時刻
2016 年 5 月 9 日  午後 1 時 20 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
父,母,児の 3 人暮らし.父親のみ喫煙者である.本児の出産を機に,紙巻きタバコから
副流煙のない加熱式タバコに変更した.本児の成長,発達に問題はなく,つかまり立ちが
可能であった.発生時,児の手が届くテレビ台の上(約 40cm の高さ)に加熱式タバコに
使用するスティックの入った箱が,封の開いた状態で置いてあった.午後 1 時 20 分,母が
児の異常に気づいた時には,タバコフィルターのみが口のなかに残った状態であった.周
囲にタバコの葉は一切見当たらず,一本すべてを児が食べたものと思われた.(同 4 月にも
同様のことがあったが,その時はスティックが折れ,タバコの葉は床に落ちていて,フィ
ルターのみが口の中にあったとのことであった.)
治療経過と予後救急外来受診時は,すでに誤飲して 1 時間が経っていたが,顔色不良であったため,輸液
を開始し,生理食塩水 500mL にて胃洗浄を行った.輸液開始後,顔色は改善した.バイタ
ルサインに著変は認めなかった.胃洗浄にて中等量のタバコの葉を回収できた.
メーカー(販売元)に成分を確認したが,詳細な回答は得られなかった.「加熱式タバコ」
の成分は確認できなかったが,紙タバコ 1 本分を誤飲したものと考え,入院にて経過観察
を行った.入院後も状態の悪化は認めず,翌日退院となった.今回のエピソードが二回目
であることから,今後地域の保健師の介入が予定されている.
キーワード