公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.121:類似事例:金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲による急性ニコチン中毒・消化管内異物(No.121 金 属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲による消化管異物 6)

タイトル金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲による急性ニコチン中毒・消化管内異物(No.121 金
属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲による消化管異物 6)
事例_基本情報年齢:0 歳 10 か月 性別:男児 体重:10.1kg 身長:77cm
事例_家族構成父、母、本児
事例_発達・既往歴つかまり立ちができる様になった。伝い歩きはできない。
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
加熱式タバコ 金属片内蔵タバコスティック
原因対象物
_入手経路 使用状況
父の購入品、使用済のもの
臨床診断名タバコ誤飲、急性ニコチン中毒、消化管内異物
医療費外来 20,170 円
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
普段は、本児の手が届かない棚の上に保管している。出勤前に父
が吸い終わった後、タバコスティックをセットしたままの加熱式
タバコカートリッジを、たまたま、ソファの背に置き忘れていた。
発生状況
_発生時刻
2022 年 6 月 X 日 (火) 午前 6 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
朝、本児は居間で過ごし、父は出勤前の支度をしており、母はキ
ッチンで洗い物をしていた。午前 6 時 45 分頃、本児が嘔吐して
いるところを両親に発見された。顔や床に茶色吐物が大量に付着
していた。カートリッジにセットされていた吸い終わったタバコ
スティックのうち半分位の長さが床に落ちていた。タバコスティ
ック約 1/2 本を摂取したと考えられた。嘔吐が続くため、自家用
車により午前 8 時に救急外来受診した。
治療経過と予後受診時は、嘔吐は落ち着き、バイタルの異常も認められなかった。
胃洗浄の適応はないと判断され、処置は行われなかった。タバコ
スティックには金属片が内蔵されていることが分かっていたため
胸腹部 X 線検査が行われた。検査で胃内に 13×3.5mm 大の X 線
非透過性異物が確認されたが、入院はせずに経過観察となった。
金属片は、X+1 日に自然に排泄された。明らかな合併症は認めら
れなかった。
キーワード加熱式タバコ、異物誤飲(金属片)、消化管内異物、急性ニコチン中