公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.121:類似事例:加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No.121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ る消化管異物の類似事例 4)

タイトル加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No.121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ
る消化管異物の類似事例 4)
事例_基本情報年齢:0 歳 9 か月 性別:女児 体重:8.6kg 身長:70cm
事例_家族構成父、母、本児
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
加熱式タバコ 金属片内蔵タバコスティック
原因対象物
_入手経路 使用状況
2 日前に母が新品を近隣のコンビニエンスストアで購入
母は 1 日 15 本ほどを日常的に喫煙している
臨床診断名タバコ誤飲・金属片誤飲
医療費入院 92,625 円
発生状況
_発生場所
自宅
発生状況
_周囲の人・状況
本児と母のみ在宅
発生状況
_発生時刻
2022 年 2 月 X 日 (水) 午後 1 時 00 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
2022 年 2 月 X 日午後 1 時ごろ、母親と二人で在宅。母親が買物
のために外出しようと荷物の準備をし、それを床に置いてトイレ
に行った。いつもは高い棚の上に置いている加熱式タバコも荷物
の中に入れていた。母がトイレから出て戻ったところ、本児が荷
物の中から加熱式タバコの箱を出してふたを開け、たばこ葉を口
に入れているところを発見した。午後 1 時半に医療機関を受診し
た。
治療経過と予後本児は無症状であったが胸腹部単純 X 線写真【図1】で胃内に鋭
利な金属片を同定した。消化管損傷・穿孔のリスクが高いと判断、
小児科医・麻酔科医・消化器内科医の協働のもと、午後 3 時から
全身麻酔下で上部内視鏡による摘出術を施行した。
行った治療・処置:全身麻酔、上部消化管内視鏡的摘除術
入院日数:2 日間(うち集中治療室 0 日)、合併症・後遺症:なし
転帰・予後:良好
キーワード加熱式タバコ、誤飲、金属片、消化管異物