公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.121:類似事例:加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No. 121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ る消化管異物の類似事例 2)

タイトル加熱式タバコの誤飲による消化管異物(No. 121 金属片を内蔵した加熱式タバコの誤飲によ
る消化管異物の類似事例 2)
事例_基本情報年齢:0 歳 7 か月 性別:男児 体重:8.5kg 身長:72cm
事例_家族構成父、母、姉(3 歳)、本児
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
加熱式タバコ 金属片内蔵タバコスティック
原因対象物
_入手経路 使用状況
父が購入して使用している加熱式タバコ。タバコスティックに金
属片が内属されていることは知っていた。
臨床診断名タバコ誤飲、金属片誤飲
医療費入院 165,860 円
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
両親と姉と一緒にダイニングテーブルにおり、テーブルの上に加
熱式タバコ置いていた。
発生状況
_発生時刻
2022 年 2 月 X 日 (月) 午後 7 時 57 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
両親と姉で、母の誕生日ケーキのろうそくに火をつけ、部屋を暗
くしていた。部屋の照明を点灯したところ、本児がテーブル上に
あった加熱式タバコのタバコスティックの刻み葉部分を口に入れ
ていることに両親が気付いた。可能な限り口腔内のタバコを掻き
出したが、タバコスティックに内蔵されている金属片が見当たら
ず、救急要請した。
治療経過と予後午後 8 時 45 分の受診時には、意識状態は清明、嘔吐などもなかっ
た。腹部 X 線写真で金属片が胃内にあることを確認した(図)。外
来で経過観察中に嘔気が出現し、刻み葉部分を 3/4 本以上誤飲し
ていると考えられたため、胃管挿入して胃洗浄を実施した。胃内
容液は淡血性であり金属片による粘膜損傷も疑われた。活性炭を
投与して処置を終了し、経過観察目的に入院した。X+1 日にも特
に新たな症状の出現はなく、腹部 X 線検査で金属片が小腸へと移
動している確認ができたので退院した。X+1 日に金属片が排泄さ
れたことが確認できたので外来診療はキャンセルした。X+14 日に
保護者に電話し、その後も消化管出血など異常を認められずに経
過したことを確認した。
キーワード加熱式タバコ、金属片内蔵タバコ、誤飲、消化管異物