公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.075:類似事例:チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる熱傷 (No.75 チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる熱傷の類似事例 2)

タイトルチャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる熱傷
(No.75 チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる熱傷の類似事例 2)
事例年齢:0 歳10 か月 性別:男児 体重:8.0 kg
傷害の種類熱傷
原因対象物ウォーターサーバー(床置き型。チャイルドロック機能付き温水蛇口。
高さ130cm・横幅27cm・奥行 34cm・重量 18kg)
臨床診断名左手掌Ⅱ 度熱傷 1%未満
医療費23,830 円
発生状況
_発生場所
発生状況
_周囲の人・状況
発生状況
_発生時刻
2018 年 11 月 X 日(水) 午後6 時45 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
患児は兄(4歳)、父とともに自宅の居間にいた。母は台所で家事をしてい
た。父は兄と遊んでいたため、患児を見ていなかった。上記時刻にお湯の
出る音と患児の啼泣に父が気づき振り返ると、患児がつかまり立ちをして
チャイルドロック機能付きウォーターサーバーの温水蛇口の下にあるレバ
ーを引いて患児の手に熱湯がかかっている状況であった。父はすぐに患児
をウォーターサーバーから引き離し、手を流水で冷やした。患児が泣き止
まないため、同日午後8 時ごろに医療機関を受診した。ウォーターサーバ
ーは自宅居間に設置され、レバーの位置は床から 90cm 程度の高さであっ
た。なお、ウォーターサーバーやチャイルドロックのシステムは正しく作
動していており、故障はなかった。
治療経過と予後受診時左示指・手掌に発赤と水疱形成を認めた(図 1)。1%未満の第Ⅱ
度熱傷と診断し、生理食塩水で洗浄の上、ワセリンを塗布したガーゼで被
覆して同日は帰宅とした。翌日再診し、洗浄後に水疱を破蓋した。自宅で
も毎日洗浄を継続していただき、開放性湿潤療法を継続した。感染徴候を
認めず経過し、受傷14 日目に終診となった。
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