公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.075:類似事例:チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる左前腕熱傷 (No.75 チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる左前腕熱傷の類似事例1)

タイトルチャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる左前腕熱傷
(No.75 チャイルドロック機能付ウォーターサーバーによる左前腕熱傷の類似事例1)
事例年齢:1 歳 1 か月 性別:男児 体重:9.7kg 身長:74cm
傷害の種類熱傷
原因対象物ウォーターサーバー(床置き型。2 段階ロック機能付き温水蛇口。重さ 16kg、
横幅 27cm、高さ 103cm、床から蛇口までの高さ 70cm。)
臨床診断名左前腕Ⅱ度熱傷 4%
医療費17,110 円
発生状況
_発生場所
自宅のキッチン
発生状況
_周囲の人・状況
事故発生時、児は父と一緒にリビングにおり、母はキッチンで食事の用意をし
ていた。キッチンの入り口にウォーターサーバーが置いてあり、リビングとキ
ッチンの間に柵などはなかった。
発生状況
_発生時刻
2018 年 5 月 14 日 午前 9 時 30 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
上記時刻に、父がウォーターサーバーのロックを解除してお湯を使用しており、
父の傍らに本児もいた。お湯を使用する際はロックボタンを長押しすることで
ロックが解除され、ランプが点滅中はお湯が使用できる仕組みであった。ウォ
ーターサーバーを使用した後、父はその場からすぐに離れた。その直後、本児
が、ランプ点滅中にウォーターサーバーの温水蛇口を触れてしまい、本児の左
前腕に、流出したお湯がかかり受傷した。受傷する瞬間を目撃した両親がすぐ
に患部を流水で冷やし、冷却材を使用しながら同日午前 10 時に医療機関を受診
した。
治療経過と予後医療機関受診時、左前腕に 4%のⅡ度熱傷を認めた(図 1)。生理食塩水で洗浄
し、水疱蓋を破膜し,可及的に除去した後に、湿潤療法を開始した。翌日再診
時に熱傷範囲及び深達度が進行していないことを確認した。家族に創部処置に
ついて指導し、受傷 5 日目、11 日目の再診時に感染徴候がなく上皮化が進んで
いることを確認した。
キーワード