公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.066:類似事例:複数個のスマートフォン充電用マグネット式ケーブル端子の誤飲による腸閉塞 (No.66磁石と鉄球の誤飲による小腸穿孔の類似事例2)

タイトル複数個のスマートフォン充電用マグネット式ケーブル端子の誤飲による腸閉塞
(No.66磁石と鉄球の誤飲による小腸穿孔の類似事例2)
事例年齢:0 歳 11 か月 性別:男児 体重:9kg 身長:74cm
傷害の種類磁石体の複数誤飲による腸閉塞
原因対象物スマートフォン充電用マグネット式ケーブル端子
臨床診断名異物誤飲、腸閉塞
医療費不明
発生状況
_発生場所
自宅の寝室
発生状況
_周囲の人・状況
両親とも寝室で同じ充電用ケーブルとマグネット式ケーブル端子を使用しスマ
ートフォンを充電していた。充電用ケーブルとマグネット式ケーブル端子の刺
さったスマートフォンが、寝室の枕元においてあった。受傷当日の朝に患児が
スマートフォンを舐めていたのを母が目撃していた。
発生状況
_発生時刻
2017 年 11 月 X 日(月)午前 10 時より以前(1 つ目)
2017 年 11 月 X 日(月)午後 11 時頃(2 つ目)
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
11 月 X 日(月)午前 10 時頃、スマートフォン充電用マグネット式ケーブル端
子がないのに母が気付いた。同日午後 11 時頃に、同児が父のスマートフォンを
触っているところを母が見ていた。その直後に同児がもう一つのマグネット式
ケーブル端子を飲み込んだ瞬間を母が目撃した。無理に吐かせようとしたが出
てこなかったため、小児救急電話相談に電話したところ、様子を見て翌日医療
機関を受診するように指示された。翌朝から頻回の嘔吐が出現、ぐったりした
ため、午前 11 時 30 分医療機関を受診。
治療経過と予後医療機関受診時は、活気がなく、ぐったりした状態であった。単純 X 線検査(図
1)で複数の異物を確認したため、高次医療機関に紹介搬送となった。腹部 CT
検査では消化管穿孔は明らかではなかった。複数の磁性体は消化管穿孔を引き
起こす可能性が高いため、全身麻酔下に緊急開腹術が施行された。盲腸内の磁
性体と回腸内(回腸末端から 15cm)の磁性体が接着しており、回腸壁の菲薄化
も見られた。回腸の圧挫部を切開し異物を 2 つとも摘出した(図 2)。術後は集
中治療室で管理されたが、経過良好であったため、入院 8 日目に退院となった。
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