公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.063:類似事例:加熱式タバコの誤飲(No.63 加熱式タバコの誤飲の類似事例1)

タイトル加熱式タバコの誤飲(No.63 加熱式タバコの誤飲の類似事例1)
事例年齢:1 歳 4 か月 性別:男 体重:8.9kg 身長:78.7cm
傷害の種類異物誤飲
原因対象物加熱式タバコ (写真 1)
臨床診断名タバコ誤飲
医療費19,570 円
発生状況
_発生場所
自宅リビング
発生状況
_周囲の人・状況
母はキッチンで調理していた。キッチンはオープンキッチンであり、児は母か
ら確認できる位置にいた。父は、児を挟んで母と反対側のリビングで片付けを
していた(児からは約 2m 離れた場所)。
発生状況
_発生時刻
2016 年 8 月 5 日 午後 8 時 50 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
本児はリビング内のテーブルチェア(高さ 70cm)に座っていた。テーブルチェ
アから 60cm の距離に同じ程度の高さの棚があり、棚上に父の加熱式タバコ(残
り 1 本)の箱が透明フィルムは除かれ蓋が容易に開いた状態で置いてあった。棚
の端からタバコ箱までの距離は 60cm であったが、テーブルチェアから身を乗
り出し、手をいっぱいに伸ばした状態になると手がタバコ箱に届く位置にあっ
た。午後 8 時 50 分、テーブルチェアに座った状態の児が口をモゴモゴと動かし
ているのに母が気づき、母がその事実をすぐに父に伝え、父が確認すると児の
口腔内にタバコが入っていた。口腔内にあったタバコは数ミリ程度であり、タ
バコ1本の半分以上はテーブルチェアの上に残っていた。すぐに父が指で掻き
出し、口腔内のタバコは全て掻き出した。同日、当院救急外来を受診した。テ
ーブルチェアにはベルトがなく、普段からチェア上に立ち上がることがたびた
びあったとのこと。
治療経過と予後受診時、誤飲後 1 時間で、特記すべき症状はなく、バイタルサインや身体所見
に異常を認めなかった。自宅での経過観察を指示し、傷害予防教育を実施し帰
宅とした。
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