公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.062:類似事例:石油ファンヒーターによる両足趾熱傷 (No.62 人感センサー付セラミックファンヒーターによる頭部・顔面熱傷の類似事例 1)

タイトル石油ファンヒーターによる両足趾熱傷
(No.62 人感センサー付セラミックファンヒーターによる頭部・顔面熱傷の類似事例 1)
事例_基本情報年齢:日齢 18 性別:男児 体重:3kg 身長:50cm
事例_家族構成両親、本児
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
石油ファンヒーター
原因対象物
_入手経路 使用状況
祖父母宅で新規購入されていたものであるが、地域・時期的に非
常に寒い環境のため、里帰り期間中、毎日使用していた。
臨床診断名熱傷
医療費入院 399,010 円、外来 3,590 円
発生状況
_発生場所
祖父母宅
発生状況
_周囲の人・状況
母が、本児を横抱きで授乳中(母乳)だった。母の背面から 30cm
離れた場所にヒーターが置いてあった。ヒーターの温度設定は不
明だったが、温風が母の背中に当たっていた。本児の両足趾のみ
が、母の背中より外側に裸足の状態で出ていた
発生状況
_発生時刻
2021 年 2 月 X 日 (金) 午後 5 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
上記時刻に、祖父母宅で、母が本児を横抱きにして授乳を開始し
た。10 分程度で授乳し終わった後に確認すると、本児の両足趾
に水疱形成と周囲の発赤を認めたため(図 1)、すぐに冷却しなが
ら医療機関を受診した。
治療経過と予後ここをクリックしてテキスト入力受診時、両足趾に浅達性Ⅱ度熱傷(熱
傷面積 1%未満)を認めており、形成外科医師にて注射針で水疱を
穿刺・破膜除去し、軟膏塗布してガーゼ被覆とした。入院の上、湿
潤療法による熱傷処置を連日行った。予防的に抗生剤の内服を 5
日間行ったが、感染兆候は認めなかった。全身状態は良好であり、
母が自宅での熱傷処置を自信を持って行えることを十分に確認し
た後、X+6 日目に退院した。外来通院で経過を見ていたが、爪は
脱落せず上皮化が進み、受傷後 1 ヶ月で終診となった。明らかな
機能障害は認めなかった。
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