公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.059:類似事例:水筒による膵外傷(No.59 水筒による膵外傷の類似事例1)

タイトル水筒による膵外傷(No.59 水筒による膵外傷の類似事例1)
事例_基本情報年齢:6 歳 10 か月 性別:女児 体重:17kg 身長:110cm
事例_家族構成父、母、本人、弟
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
水筒
原因対象物
_入手経路 使用状況
購入時期・経路不明
臨床診断名外傷性膵損傷
医療費入院 911,750 円
発生状況
_発生場所
登校中の路上
発生状況
_周囲の人・状況
周囲に成人はいなかった。
発生状況
_発生時刻
2020 年 11 月 X 日 (木) 午前 7 時 00 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
水筒を肩からたすき掛けに下げて集団登校の集合場所へ一人で向
かう途中、走っていてつまずいて転倒した。その際に地面とお腹
の間に水筒が横向きに挟まり腹部を打撲した。倒れている本児を
友人が発見し、学校の教師を呼び、教師に連れられ帰宅した。自
宅には母がおり、帰宅後一旦腹部症状は治まったため登校した
が、学校へ到着直後に嘔吐あり、近医 A 受診した。近医 A で超
音波検査と尿検査を行われたが異状認めず帰宅したが、帰宅後も
嘔吐持続したため近医 A を再診し、前医 B へ紹介受診となっ
た。前医 B で腹部 CT が行われ、膵損傷(日本外傷学会臓器分類
グレードⅢa)を認めたため医療機関 C へ搬送された(図 1)
治療経過と予後前医 B 受診から医療機関 C 受診までの間、児に頻脈を認めていた
が、その他呼吸循環は保たれていた。頻脈は疼痛によるものと判
断し、鎮痛を行い入院の上保存的加療とした。入院時は、打撲痕は
なく、臍周囲に自発痛と圧痛を認めていた。入院後症状に悪化の
ないことを確認しながら、血液検査により膵酵素、超音波検査に
より腹水の評価を継続し、第 5 病日より飲水開始、第 6 病日より
食事開始し、食事形態を徐々に上げていき、第 14 病日に退院とし
た。
キーワード(委員会で記載致します)