公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.023:類似事例:キーホルダーの留め金の誤飲による食道異物 (No.23 イヤホンのパーツの誤飲による食道異物の類似事例4)

タイトルキーホルダーの留め金の誤飲による食道異物
(No.23 イヤホンのパーツの誤飲による食道異物の類似事例4)
事例年齢:1 歳 1 か月 性別:女 体重:8.8kg 身長:71.9cm
傷害の種類誤飲
原因対象物キーホルダーの留め金(5mm×15mm)(写真4)
臨床診断名食道異物
医療費
発生状況
_発生場所
自宅
発生状況
_周囲の人・状況
不明
発生状況
_発生時刻
2014 年 9 月 18 日ごろ
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
9 月 15 日、夜間より咳嗽、微熱があり、9 月 16 日の朝、前医を受診した。吸入、
吸引、内服薬の処方をうけた。9 月 17 日の夜間は咳嗽で眠れなかった。
9 月 18 日、午前 9 時に前医を再受診し、RS ウイルス抗原迅速検査が陽性であっ
た。発熱、咳嗽が持続していたため、胸部 X 線写真を撮ったところ、右肺の陰影
および、正中に円柱状の陰影を認めた。午前 11 時すぎに、再度胸部 X 線写真を
撮った。正中の陰影はそのまま留まっており、食道異物が疑われたため紹介とな
った。
治療経過と予後入院時の胸部 X 線写真(写真1,2)では、正中に約 1cmの棒状の陰影(写真
1,2の矢印)があり、食道異物と診断した。麻酔の上、内視鏡的に鉗子で把持
して摘出した。キーホルダーの留め金(5mm×15mm)が食道粘膜にはまりこみ、
食い込んでいた(写真3)。食道粘膜は、一部にびらんを認めたが、穿孔はなかっ
た。術後に抗菌薬の静注を行った。後遺症はなく、9 月 22 日に退院した。
兄弟が多く、自宅には色々なものが落ちており、何がなくなったか家族は把握で
きていなかった。
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