No.143 携帯型空間除菌剤による化学熱傷
| タイトル | No. 143 携帯型空間除菌剤による化学熱傷 |
| 事例_基本情報 | 年齢:5 歳 5 か月 性別:男児 体重:10.2 kg 身長:90.2 cm |
| 事例_家族構成 | 父,母,本児 |
| 事例_発達・既往歴 | Leigh 脳症 |
| 傷害の種類 | |
| 原因対象物 _対象名称 | 携帯型空間除菌剤 |
| 原因対象物 _入手経路 使用状況 | インターネットで購入 |
| 臨床診断名 | 化学熱傷による前胸部浅達性 II 度熱傷 |
| 医療費 | 422,340 円 |
| 発生状況 _発生場所 | 自宅 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 自宅で母親と一緒にいた |
| 発生状況 _発生時刻 | 2024 年 1 月 X 日(月) 午後 4 時 0 分 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | X-1 日に父がインフルエンザ A 型と診断され,X 日午前 8 時頃から本児は携帯型空間除菌 剤(図 1)を首にかけられ,肌着の上に装着していた.午後 4 時に入浴するため,母が本児 の衣類を脱がせたときに前胸部に約 5 cm 大の熱傷痕を見つけ(図 2),医療機関を受診し た.非ステロイド系抗炎症薬軟膏の塗布を指示し自宅で経過観察とした. |
| 治療経過と予後 | X+1 日夜から発熱があり,X+3 日に発熱が持続し,熱傷部位の表皮剝離も見られるように なった(図 3).携帯型空間除菌剤に含有されていた二酸化塩素による化学熱傷(前胸部浅 達性II度熱傷)の診断で同医療機関に入院した.血液検査でWBC 13,600/μL,CRP 3.14 mg/ dL と軽度の炎症反応の上昇があった. 入院後,抗菌薬の投与を行ったところ,X+4 日には解熱した.熱傷部位については皮膚潰 瘍治療剤の噴霧と非ステロイド系抗炎症薬軟膏の塗布で治療を行った.X+8 日に上皮形成 を認めたため X+9 日に退院した.X+30 日時点で熱傷部位の色素沈着を認めている. |
| キーワード | 空間除菌,化学熱傷,二酸化塩素,次亜塩素酸 |
