公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.141 洋酒入りゼリーの誤食による急性アルコール中毒の疑い

タイトルNo. 141 洋酒入りゼリーの誤食による急性アルコール中毒の疑い
事例_基本情報児① 年齢:4 歳 4 か月  性別:男児  体重:16 kg
児② 年齢:2 歳 3 か月  性別:男児  体重:12 kg
事例_家族構成父,母,児①,児②
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
洋酒入りゼリー(アルコール度数約 1.5%,アルコール量約 1.2 g)
原因対象物
_入手経路 使用状況
母の友人からの贈答品
臨床診断名急性アルコール中毒の疑い
医療費入院 0 円  外来 4,480 円
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
母親
発生状況
_発生時刻
2023 年 9 月 X 日(月)  不明
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
自宅居間で児①が「冷蔵庫にあるゼリー食べていいか」と母親に問い合わせた.母親はゼ
リーにアルコールが入っていることを認識していなかったため,「問題ない」と伝えた.児
①と児②がゼリーを食べ始めて,5 分から 10 分程度経った頃に児②の顔が赤くなっていた
ため,母親がゼリーのラベルを確認し,ゼリーの中にアルコールが含まれているのが発覚し
た.その後,医療機関を受診した.
治療経過と予後受診時のバイタルサインは児①が血圧 97/58 mmHg,脈拍数 107 回/分,SpO2 98%(14 時
57 分に確認),児②は血圧 82/54 mmHg,脈拍数 125 回/分,SpO2 98%(14 時 58 分に確認)
であった.意識レベルの低下はなく,身体所見上も顔面の発赤が児②に見られたのみであっ
た.特に処置することなく外来フォローとし,その後も問題は発生していない
キーワード誤食,中毒,アルコール,ゼリー,食品