公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.107 珪藻土バスマットの関与が疑われた右母趾足底側皮膚欠損創

タイトルNo. 107 珪藻土バスマットの関与が疑われた右母趾足底側皮膚欠損創
事例_基本情報年齢:4 歳 5 か月  性別:女児  体重:18 kg  身長:103 cm
事例_家族構成父,母,姉(8 歳),本人
事例_発達・既往歴特になし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
珪藻土マット(縦 40 cm 横 55 cm 厚さ 1 cm)(図 1)
原因対象物
_入手経路 使用状況
大手スーパーで購入(購入時期は不明)
浴室の脱衣スペースで使用していた
床はすのこ状でバスマットは動きやすいとのこと(実際にどれくらい滑るかは不明)
臨床診断名右母趾足底側皮膚欠損創
医療費外来  21,350 円
発生状況
_発生場所
自宅の脱衣スペース
発生状況
_周囲の人・状況
受傷した瞬間の大人の目撃はない.珪藻土マットの端に血がついていた.
発生状況
_発生時刻
2021 年 2 月 X 日(日)午後 5 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
姉と本児 2 人で入浴したあと脱衣所に移動した際に受傷した.受傷した瞬間,大人は見てい
なかった(受傷機転の考察についてはコメントに記載した).
父が確認すると,右母趾足底側に大きくえぐれた皮膚欠損と第 2 趾の表皮剝離を認めたた
め,同日午後 6 時 14 分に医療機関を受診した.
治療経過と予後足趾以外の外傷は認めなかった.右母趾の足底側に真皮に達する剝離創を認めた(図 2).
生理食塩水で洗浄後も真皮からの出血がじわじわ続くため,止血剤(アルギン酸)で創部を
保護し閉鎖的湿潤療法を開始した.外来管理を継続し,創部の経過は良好であり受傷から
17 病日に終診となった.
キーワード入浴,珪藻土バスマット,皮膚欠損