公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.049:類似事例:凍らせたこんにゃくゼリーの誤嚥による窒息(No.49 ブドウの誤嚥による窒息の類似事例2)

タイトル凍らせたこんにゃくゼリーの誤嚥による窒息(No.49 ブドウの誤嚥による窒息の類似事例2)
事例年齢:2 歳 5 か月 性別:男児 体重:11.3kg 身長:85cm
傷害の種類窒息
原因対象物凍らせたこんにゃくゼリー
購入時期は不明、
商品 1 袋あたりのサイズ:(幅×奥行×高さ):160×60×230mm
臨床診断名誤嚥による窒息
医療費約 80,000 円(入院費込みの総額)
発生状況
_発生場所
友人宅
発生状況
_周囲の人・状況
母、患児の友人、友人の母の合計 4 人、食卓で対象物を食べていた。
発生状況
_発生時刻
2017 年 9 月 13 日 午前 10 時 45 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
患児は母とともに友人宅に遊びに行っていた。その際、友人の母から凍らせ
たこんにゃくゼリーを提供され、患児と友人、患児の母、友人の母の4人で食
べていた。患児は椅子に座った状態で凍らせたこんにゃくゼリーを少量ずつか
じっていたが、最後に残った塊を一気に飲み込んだところ、急に顔面蒼白とな
り、立ち上がり母親に抱きついた。声を出せない状態であり、患児の母が背部
叩打を行い、5分程度で成人母指頭大のゼリーを吐出させた。吐き出したゼリ
ーは全体の 4/5 程度の大きさであった。誤嚥直後から意識混濁がみられたため、
救急要請した。救急隊現着時にも Japan coma scale(JCS)でⅠ-1 と軽度の意
識障害を認めていた。
治療経過と予後当院到着時には意識は清明で、バイタルサインに異常を認めなかった。身体
所見上、両肺に弱く rhonchi を聴取した。胸部 X 線検査で両側肺野にびまん性
の透過性低下、胸部 CT 検査で両肺に広範なスリガラス様陰影を認めた。全身状
態観察のため入院とし、誤嚥性肺炎を念頭に同日から静注抗菌薬による加療を
開始した。入院 2 日目の時点で、発熱はなく全身状態も良好であったため、抗
菌薬を内服薬に切り替え、退院とした。退院前に母親へ傷害予防教育を行った。
こんにゃくゼリー1 つを容器から直接吸引する場合のみならず、凍らせた状態
のこんにゃくゼリーを少量ずつかじっていた場合にも、本症例のように窒息の
リスクがあることが示唆された。
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