公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.047:類似事例:木製おもちゃの誤嚥による窒息(No.47 木製おもちゃの誤嚥による窒息の類似事例 4)

タイトル木製おもちゃの誤嚥による窒息(No.47 木製おもちゃの誤嚥による窒息の類似事例 4)
事例_基本情報年齢:1 歳 1 か月 性別:男児 体重:11kg
事例_家族構成父、母、姉(6 歳)、兄(4 歳)
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
木製のままごとセットのいちご半分(図参照:マグネットで2つに
分離するものだが、分離しない状態で 40×42×40mm と推測され
る)
原因対象物
_入手経路 使用状況
2018 年におもちゃ屋で姉のために新品で購入した。普段は自宅のリ
ビング内のおもちゃ箱に保管されており、誰でも自由に取り出せた。
きょうだいで、よくおままごと遊びに使用していた。
臨床診断名喉頭異物、口腔咽頭損傷
医療費入院 183,680 円
発生状況
_発生場所
自宅のリビング
発生状況
_周囲の人・状況
リビング内にて父親の近くで姉、本児とで遊んでいた
発生状況
_発生時刻
2023 年 4 月 X 日 (日) 午前 11 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
2023 年 4 月 X 日 リビングできょうだいと遊んでいるときに、本
児の口が膨らみ、もごもごと動いているところを父親が目撃した。
口腔内を指で確認するとおもちゃを触知できたが、搔き出すことが
できず、救急要請となった。現場に到着した救急隊は、本児の口腔
内から出血があったため、気道閉塞を防ぐ目的で喉頭展開を行い、
おもちゃをマギール鉗子で除去した。その後も口腔内からの出血の
持続と嗄声症状があり、気道狭窄の疑いとしてドクターヘリで医療
機関へ搬送となった。
治療経過と予後医療機関に到着時も口腔内より出血は持続していたが、嗄声や気道
狭窄を示唆する所見は無く、呼吸状態は安定していた。診察上は硬
口蓋に数 mm の挫創を認め、出血源であると考えられたが自然に止
血した。経過観察目的で入院し、耳鼻科医による喉頭ファイバース
コピーを施行し、喉頭浮腫がないことを確認した。X+1日、経口摂
取が可能であることを確認し、退院した。
キーワード喉頭異物、異物誤飲、窒息