公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.041:類似事例:ヒップシートからの墜落による頭部外傷(No.41 抱っこ紐からの転落による頭部外傷の類 似事例 12)

タイトルヒップシートからの墜落による頭部外傷(No.41 抱っこ紐からの転落による頭部外傷の類
似事例 12)
事例_基本情報年齢:0 歳 10 か月 性別:男児 体重:10.0kg 身長:73.5cm
事例_家族構成父(36 歳)、母(36 歳)、兄(3 歳)の 4 人家族
事例_発達・既往歴なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
ヒップシートと専用抱っこ紐(ヒップシートと連結して使用でき
る両肩タイプ)
原因対象物
_入手経路 使用状況
3 か月前にこども用品店で新品を購入した。
母が毎日使用していたが、安全ベルトはしたことがなかった。
臨床診断名後頭骨骨折、右後頭部皮下血腫
医療費入院 201,360 円 外来 21,910 円
発生状況
_発生場所
自宅マンションのロビー
発生状況
_周囲の人・状況
発生時は家族 4 人が一緒にいた。母親は普段から使用しているヒ
ップシートと専用抱っこ紐で本児を前向きに抱っこしていた。午
後 3 時頃、自宅マンションのロビーで兄が粗相したため、母親は
本児を抱っこしたまま床を掃除していた。
発生状況
_発生時刻
2021 年 2 月 X 日 (月) 午後 3 時
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
午後 3 時頃、母が前屈みになり、右腕を伸ばして床を掃除してい
る際に、本児が抱っこ紐の左横からすり抜けるように落下した。
専用抱っこ紐に付属している安全ベルトは装着していなかった
(児の腰に1周させて止める様式のベルト)。傍で目撃した父親
によると、本児は 1m ほどの高さから落下し、コンクリートの床
に後頭部を打撲し、すぐに啼泣した。午後 4 時頃に医療機関へ受
診した。
治療経過と予後受診時に意識障害なく全身状態は安定していた。後頭部に 3cm
大の皮下血腫を認められ、頭部 CT 検査を施行された。右後頭骨
線状骨折、および右後頭部皮下血腫が認められたため、入院し
た。入院後に症状の増悪はなく、翌日の頭部 CT 再検査でも変化
を認められずに入院翌日に退院した。受傷から 2 か月後の時点で
合併症、後遺症はなく経過している。
キーワード