公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.034:類似事例:歯ブラシによる口腔内外傷(No.34 歯ブラシによる口腔内外傷の類似事例3)

タイトル歯ブラシによる口腔内外傷(No.34 歯ブラシによる口腔内外傷の類似事例3)
事例年齢:1 歳 3 か月 性別:男児 体重: 10.5 kg 身長:74.5cm
傷害の種類刺傷
原因対象物歯ブラシ
(こども用歯ブラシ 6か月から 仕上げ磨き用)
臨床診断名下咽頭刺傷
気腫(咽頭後壁から上縦隔)
医療費474,890 円
発生状況
_発生場所
発生状況
_周囲の人・状況
発生状況
_発生時刻
2018 年 1 月 17 日 午前 8 時 30 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
母親から聴取
児が座って歯磨きをしている時に、3 歳の兄が背後から覆いかぶさった。歯ブラ
シが児の咽頭に刺さり、出血を認めたため、救急要請した。歯ブラシは母親が
抜去した(図 1、2)。
発生時には本児のほか、母親、3 歳の兄、双子の姉(1 歳 3 か月)がいた。
治療経過と予後救急車で医療施設へ搬送され、頸部・胸部 X 線検査、頸胸部 CT 検査と耳鼻科
医師による喉頭ファイバーの検査を施行された。喉頭ファイバーで右側咽頭後
壁の刺傷を認め、頸部 X 線検査(図 3)、頸胸部 CT 検査(図 4)で上咽頭から
上縦隔に気腫を認めたため、精査・加療を目的に小児科へ入院した。入院後は
抗菌薬が投与された。入院 10 日目に単純および造影 CT 検査を実施したが、膿
瘍形成などの合併症なく(図 5)、入院 11 日目に退院した。退院前に歯磨きの仕
方・再発予防に関して指導を行った。また退院後に市の保健師による家庭訪問
を実施し、家庭内での外傷予防を企図し、養育環境を整えるための支援を行な
った
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