公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.028:類似事例:電気グリル鍋による熱傷(No.28 電気ケトルによる顔面・胸部・上肢熱傷の類似事例 8)

タイトル電気グリル鍋による熱傷(No.28 電気ケトルによる顔面・胸部・上肢熱傷の類似事例 8)
事例_基本情報年齢:3 歳 3 か月 性別:女児 体重:15 kg
事例_家族構成父、母、本児
事例_発達・既往歴特記事項なし
傷害の種類
原因対象物
_対象名称
製造年:2000 年前後、電気グリル鍋
原因対象物
_入手経路 使用状況
以前から自宅で使用
臨床診断名右上腕浅達性Ⅱ度熱傷、左大腿浅達性Ⅱ度熱傷、顔面浅達性Ⅱ度
熱傷
医療費外来 23,660 円
発生状況
_発生場所
自宅のリビング
発生状況
_周囲の人・状況
家族全員で夕食をこたつで食べていた
発生状況
_発生時刻
2024 年 2 月 X 日 (土) 午後 7 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
自宅のリビングのこたつ(床からの高さ 60cm 程度)の上で電気グ
リル鍋を使用し家族全員で夕食を食べていた。電源プラグはこ
たつに近い壁のコンセントに挿していたが、食べ終わった本児
が走って、この電源コードを跨ごうとしたところ足が引っかか
り転倒(図 1)、鍋ごと本児の上にかかり熱傷を受傷した。受傷
前、電気鍋のコードはピンと張った状態ではなく床に垂れてい
た。両親が熱傷部分を冷却したうえで救急車を要請し、医療機
関 A へ搬送となった。電気鍋は鍋とコードが元々つながってい
るもので、力が加わっても外れないものであった(図 2)。
治療経過と予後医療機関 A に到着時、熱傷範囲はすべて合わせて手掌法で 5%程
度であり、浅達性Ⅱ度熱傷であった(図 3)。救急外来で熱傷部分
の洗浄と保湿加療を行い、その後、5 日間かけて救急外来で毎日
同じ処置を施行した。5 日目に両親だけで熱傷に対する処置を自
宅でできるであろうと判断し医療機関 A での加療を終了、その
後は両親に自宅で洗浄と保湿を継続してもらい、かかりつけの皮
膚科で経過観察の方針とした。
キーワード電気グリル鍋、 コード、熱傷