公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.026,046:類似事例:ベッドのセーフティロックによる手指外傷(No.26 ベビーカーによる手指切断の類似事例3、 No.46 ジューサーによる手指外傷の類似事例1)

タイトルベッドのセーフティロックによる手指外傷(No.26 ベビーカーによる手指切断の類似事例3、
No.46 ジューサーによる手指外傷の類似事例1)
事例年齢:1 歳 5 か月 性別:男 体重:12.1kg 身長:78.0cm
傷害の種類爪部分剥離
原因対象物入院用ベッド(小児・学童用ベッド)
臨床診断名右第4指爪部分剥離症
医療費他疾患で入院中であり、本外傷の為に特別医療費がかかったわけではない
発生状況
_発生場所
病院の居室内(個室)
発生状況
_周囲の人・状況
祖母と遊んでいた
発生状況
_発生時刻
2015 年 6 月 15 日 午後 1 時 00 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
肺炎・気管支喘息のため入院中の児で、入院6日目であった。右利きで左手背
に輸液路が確保され、シーネ固定されていた。ベッドのセーフティロック(図
1.黒矢印)はレバー(図 1.縞矢印)から外れた状態であった。付き添ってい
た祖母が目を離したときに、ベッドの中にいた児が自分でベッドのセーフティ
ロックとレバーの間に内側から指を入れて遊んでいたらしい(図 2.添付写真
のボールペンはベッドの外から挿入しているが、実際は反対側であるベッドの
中から指を挿入していた)。すると児が突然「痛い」といったので、慌てて祖
母がベッド柵をあげたところ、セーフティロックとレバーの間に指が挟まり爪
が部分的に剥がれた(図 3)。
治療経過と予後ただちに診察したところ、出血はほとんどなく、爪が 1/2 ほど反転した状態だっ
たため、生食で洗浄後、形成外科医によって用手整復し、イソジンゲルを外用
後に絆創膏で圧迫固定を行った。2 日後には爪はきれいに装着し、治療は終了
した。
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