公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.026:類似事例:ベビーカーによる手指外傷(No.26 ベビーカーによる手指切断の類似事例1)

タイトルベビーカーによる手指外傷(No.26 ベビーカーによる手指切断の類似事例1)
事例年齢:2 歳 1 か月 性別:男児
傷害の種類右示指圧挫傷
原因対象物折りたたみ式ベビーカー
臨床診断名胃内異物
医療費
発生状況
_発生場所
外出先
発生状況
_周囲の人・状況
発生状況
_発生時刻
2012 年 12 月 22 日 午後 8 時 30 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
折りたたんでいたベビーカーを開いて児を乗せる準備をしていたところ、児が
自分から乗り込もうとして開閉金具部分に手をかけており、そのままベビーカ
ーが開いて指が挟み込まれてしまった。金具部分には児の右示指が MP 関節部
(指の付け根部分)まで完全に挟み込まれてしまい、救急要請を受けた消防隊
が 40 分ほどかけてパイプ部分を解体し、なんとか指を解放した。
治療経過と予後受傷から約 1 時間後に当センターを受診した。受診時、患指全体は腫脹し、中
節部の挫傷と軽度の爪下血腫を伴っていたが、明らかな骨傷は認めなかった。
隣接指との Buddy taping で保存的に加療し、計 3 回の外来通院の後、受傷後 1
週間の時点で局所の腫脹・疼痛は改善した。
今回の指が挟み込まれた金具部分(写真1)には「指はさみ注意」という注意
喚起ステッカーが貼られている(写真2)。この表示は、以前に同様の事故が発
生したときに再発防止に向けて採用された取り組みらしい。しかし、今回の事
故は注意喚起のみでは予防できないことを示している。患児の母親がメーカー
に事故の概要を伝えたところ、メーカー側もそのことは認識したようで、「実際
に、開閉時に指が入り込まないようなカバーなどを検討するべきですね」とコ
メントがあったとのことである。
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