公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.102 キャスターボード使用中の転倒による外傷_3

タイトルNo. 102 キャスターボード使用中の転倒による外傷_3
事例年齢:7 歳 5 か月  性別:男児  体重:26 kg  身長:119 cm
傷害の種類転倒,骨折
原因対象物キャスターボード
2018 年頃,姉のために新規購入したもの
本児は今回初めて使用した
臨床診断名左脛骨腓骨骨折
医療費37,240 円
発生状況
_発生場所
公園内の舗装された緩やかな下り坂の歩道(路面は平坦)
本児がこの歩道を通ったのは初めて
特に禁止されている遊びはなかった
発生状況
_周囲の人・状況
母,母方祖母,9 歳の姉,本児の 4 人で上記歩道を移動していた.本児のみキャスターボー
ドに乗り,他の家人は本児の 50 m ほど後方を歩いていた.特に混雑はしていなかった.本
児の服装は長袖,長ズボン.ヘルメットや四肢の保護具は着用していなかった.
発生状況
_発生時刻
2020 年 4 月 X 日(水)  午後 0 時 00 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
上記歩道を,体の左側を前にしてキャスターボードに乗り,およそ10 km/h程の速度で下っ
ていたところ,バランスを崩して後方へ倒れそうになった.まず左足を地面につき,その後
体幹をひねるような形で後方へ転倒し,臀部から地面に着地した.転倒の瞬間を家人は全員
目撃していた.直後から本児は左下腿の疼痛を訴え,立位は困難であった.母に背負われて
移動し,自家用車で医療機関を受診した.
治療経過と予後受診時,意識は清明であり,バイタルサインに異常はなかった.左下腿に腫脹と疼痛を認め
たが,神経障害や血流障害を示唆する所見はなかった.患肢以外に外傷はなかった.単純 X
線写真で,左脛骨骨幹部および左腓骨近位骨幹端に骨折を認めた(図 3).受診当日はシー
ネ固定を行い,免荷を指示され帰宅した.2 日後の整形外科外来でギプス固定へ変更され
た.以降,整形外科外来で通院を継続しており,転位の進行等なく経過している.
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