公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.102 キャスターボード使用中の転倒による外傷_1

タイトルNo. 102 キャスターボード使用中の転倒による外傷_1
事例年齢:6 歳 9 か月  性別:男児  体重:19 kg  身長:120 cm
傷害の種類転倒,骨折
原因対象物キャスターボード
受傷の 3 週間ほど前に本人用に新規購入したもの 2 日に 1 回の頻度で使用していた
臨床診断名左上腕骨顆上骨折
医療費44,490 円
発生状況
_発生場所
自宅マンション前の広場のスロープ(5 m ほどの幅),地面はタイル
本児にとっては,よく遊んでいる馴染みの場所であり,キャスターボードの使用は禁止され
ていない
発生状況
_周囲の人・状況
本児ひとりで遊んでいた
当時は晴れており,路面は乾いていた
発生状況
_発生時刻
2020 年 4 月 X 日(日)  午後 2 時 30 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
体の左側を前にしてキャスターボードに乗っていたところ,側溝の蓋に車輪(前輪・後輪の
別は不明)がかかったところでバランスを崩して転倒し,左手掌を地面についた.側溝の鋼
製の蓋が数 cm 上に浮き上がった状態になっており,その段差に車輪がとられたようであ
る.スピードはあまり出ておらず,ヘルメットと四肢の保護具は着用していた.受傷後から
左肘痛を自覚していた.歩いて自宅に帰宅し,父に左肘痛を訴えた.左肘に痛みと腫脹を認
めたため,父同伴で救急外来を受診した.
治療経過と予後受診時のバイタルサインは正常であり,患肢以外に外傷はなかった.
左上腕遠位部の背側に腫脹と圧痛を認めたが,神経障害や血流障害を示唆する所見はなかっ
た.単純 X 線写真で左上腕骨の遠位端部に posterior fat-pad sign を認め(図 1),左上腕骨
顆上骨折(Gartland 分類 I 型)と診断した.同日,救急外来で長上肢ギプス固定を行った.
以降,整形外科外来に通院を継続しており,合併症の出現なく経過している
キーワード